人間力とはこれいかに

それ大事だよね!
それあったほうがいいよね!
と思われる言葉でありながら、実態がないというか、使う人の文脈と受け取る人の文脈によって定義も勝手に決まってしまうのが「人間力」。

抽象的な言葉であればあるほど、発信者、受信者のそれぞれの文脈に委ねられるのが言葉でもある。環境や状況という外的要因、その人のあり方や体調などなどの自分自身による要因によっても、言葉の意味が変わることがある。

まあ、そういうものであることはさておき。

人間力という言葉が仕事でもちょこちょこと出てくることもあり、少し自分なりに考えてみたくなった。

人間+力で表される。この力はどちらかというと筋肉とかそういうパワーではなくて、どちらというとその人の内面に関するものなんだろうなと思うわけです。

人の内面としての力。あり方みたいなものだろうか。そして、ここで定義としてわいてきたのが、「人間としての魅力」というもの。これはこれでありだなと思うが、人間力を高めようという時に何をして良いかわからないなあという感じが残る。

背筋力とか、腹筋力とか、プレゼンテーション力とか、情報整理力とかは、なんだか何をするかがわかりやすいから、個人的にはそういう感じで自分の中でもっていられたらいいなって思う。

というわけで、人としての魅力を掘り下げてみたい。

言っていることとやっていることが一致している
挨拶とか反応とかしっかりしてくれる
笑顔で居てくれている
そうだよなあと思わされる発言の説得力がある
話を聴いてくれる
みんなのことを考えてくれている
キラキラと輝いている

とかがわいてきた感じだが、どれもそうだよねって感じがして、しぼるのが難しい。というわけで、これらも含めてなんか包含できるワードがないかなあ。まあ、それが人間力ではあるわけだけども。

そうではなくて何か別にないかなと考えてみた結果、個人的に整理した言葉が「人として大切なことを大切にし続けること」だった。

よくよく考えてみたら、幼稚園や保育園の頃には、
・みんなと仲良くしようね
・自分がされて嫌なことは他の人にしたらダメよ
・嘘をつかないようにしようね
とか教えられているはずだけど、それをし続けられないのが人間でもある。その時の状況もあるし、できないにはできない理由がある。それは個人の能力ではなく、個人の良心のようなものと、それ以外にもそうさせてしまう何かしらの力がはたらくこともある。

それでも、大切なことを大切にし続けるには強い意志や、周囲への想いなども必要だと思う。総じて、人間力なのではないだろうかと思う。というわけで、人間力とは、大切なことを大切にし続けられる力。と定義してみたくなった。

その力を高めるには、「セルフマネジメント」「システム思考」この2つが重要かなあと考えている。

複雑な状況を複雑なままに捉えること

自分をいい状態にすること

この2つができるようになると、自然と人間力が高まっていくのではないか?とそんな気がしている。

というわけで、人間力について考えてみましたというお話でした。ありがとうございました。


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