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黒瓜のビール漬け

この夏、特にハマッていた食べ物といえば黒瓜のビール漬け。その名の通り、黒瓜をビールを主体とした液に漬けるのだが、程良く漬かるとどことなく熟れたメロンにも似た味わいになってとても美味しい。

ただし、実が十分に熟れていなかったりするといくら時間をおいても漬かりが悪く、熟れたメロンのような芳醇な味わいにならない。というわけで、ウリにより若干の当たりはずれがある。

黒瓜を自家栽培するようになって、夏のなるとこの黒瓜のビール漬けが食卓に並ぶのが我が家の定番になった。

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この間、ふと思い立ってこのビール漬けをチャーハンに入れてみることを思いついた。トロピカルな味を活かすために卵は入れないことにした。卵がないと米同士がくっつきやすくパラけないので、あらかじめご飯をマヨネーズで和えておく。あとは、ビール漬けとコクを増すための厚めのベーコンを適当に切り、鷹の爪を加えて炒めるだけ。

味付けは、塩コショウと香りづけの醤油。ベーコンがあるので味付けはごくシンプルに。ビール漬けはトロピカルな味なので、加わるだけで一気に南国風になる。思いつきで、仕上げにレモン汁をさっと加えたのだが、夏らしい爽やかさと味がぐんと引き立って大正解だった。

ただ味がトロピカルなだけに、酢豚におけるパイナップルに似た部分があって好き嫌いが分かれるのかもしれない。個人的にはすごく好きな味なのだが、独特といえば独特なので他の人に食べさせたことはなく、果たして好みに合うかどうかはわからない。

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先日、もう終わりだと思っていた黒瓜が、葉っぱの下に隠れて3つほど転がっていたのが見つかった。もう少しだけビール漬けが楽しめそうだど喜んだが、包丁を入れたときのウリらしい香りはあまりなく味も淡泊だった。


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