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西日本豪雨復興の象徴 久杉橋が完成しました

2018年の7月7日に起きた西日本豪雨にて、旭酒造本社と獺祭ストア本社蔵をつなぐ久杉橋(くすぎばし)という橋が崩壊してしまいました。
長らく仮橋が架かっていましたが、被災からちょうど4年の2022年7月、建築家の隈研吾氏によるデザインで久杉橋は生まれ変わりました。

橋の装飾にあたる欄干部分には、山口県産のヒノキが使われています。
土砂崩れでなだれ込んできた木によって壊れてしまった橋だからこそ、建築にとって人に一番身近な存在である木材を使用することにこだわられたということです。
斬新でありながら、不思議と獺越(おそごえ)地区の里山の風景に溶け込む美しい橋です。
どこから見るかによって様々な表情を見せてくれます。
山奥ですが、ぜひ足を運んでみてください。

単に壊れたものを作り直すだけでなく、より美しく価値のあるものとして生まれ変わらせよう、というプロジェクトは県・市のご協力と地元の方々の後押しで実現しました。
この場を借りて感謝申し上げます。

年月ともに変わっていく風合いも楽しみです

隈研吾氏は「温かみがある滑らかな感触をぜひ触ってみてほしい」とコメントされました。
橋を渡る際にはヒノキのいい香りがほんのりします。

~7月8日に完成記念式典が行われました。

山口県土木建築部長 和田卓様、岩国市長 福田良彦様もご出席になりました。
式典の後は、多くの学生や報道陣とともに久杉橋周辺を散策。
「久杉橋のベストアングルはどこですか?」との問いかけには、「私もまだ見つけられていないので、お越し頂いた方がそれぞれの最高のスポットを探してほしい。色んな見え方が楽しめる橋です。」とのこと。

鏡開きで橋の開通をお祝いしました
楽しく散策中(通称”くまさんぽ”)
橋の下は童心にかえることができる特別な場所です

~式典に合わせて、地元関係者や学生向けに隈研吾氏の講演会も開催されました。

建築を学ぶ学生らが参加しました

地元の方の生活に寄り添い、憩いと交流の場として愛されることを願っています。

左から、旭酒造会長桜井博志、隈研吾氏、旭酒造社長桜井一宏


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