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短編の構成について(前編)

シチュエーションか感情か。

①登場人物の会話、置かれたシチュエーションなどが思い浮かんでいる

②登場人物に関しては曖昧で、「ある感情」や作品の雰囲気、主題のようなものが思い浮かんでいる

短編はキレ味や余韻が重要

まずは「肝」を定める!
肝→ストーリーが大きく展開、登場人物の感情が一番高ぶる部分

「肝」がくるのは基本的に中盤以降。

①のパターンでの問題は思い浮かんだ会話やシチュエーションが冒頭の場合は、具体的な人物像や暮らしを想像してつかむ。その上で「劇的な出来事」が起こるとしたら、どんなエピソードかを考える。想像で作り上げた登場人物の心が揺れ動く出来事。怒ったり、悲しんだり、絶望したり。それが「肝」になる。

②のパターンでの問題は書きたい感情や雰囲気がはっきりとはしていないモヤモヤした状態のケース。まずは書きたいと思っている感情が湧き上がるシーンは中盤いこうとに持ってくる。その上で最適な登場人物、場所、暮らしなどを具体的にきめる。モヤモヤした感情は読者の胸に残したいもの。

次に冒頭とラストの部分

冒頭は「つかみ」
 「何がはじまるんだろう」と読者に思わせる会
 話や場面。

ラストは「こんな感じ」程度に決めておく。書いてるうちに登場人物が、思いがけない行動をするかもしれない。ガチガチに決めていまうと不自由になってしまう。

冒頭(キレ味よく作品の世界に導く)

肝(ストーリーが大きく展開、感情が1番高ぶる)

ラスト(余韻を醸し出す。スパッとオチがくる)

まずは肝の部分を決める。前後は肝を輝かせるために存在する。

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