見出し画像

眼鏡への幻想で前が見えない

目が悪くなった。
すれ違う人の顔が見えない。
毎日スマホを10時間近く使ってるんだから当然っちゃ当然だ。

でも、別に生活でさほど困ってないし、眼鏡はもってるけど「まだその時ではない…」と中二病な私がささやいてるし、ちょっと見えないくらいでちょうどよくない?なんて思ってる。ていうか視力に関わらず常に見過ごしてるものが多すぎるので今更…なんてあきらめもある。はい、いろんな大事なものが見えてない視野狭窄女は私です。

実は、右目がえげつなく悪い。0.1ない。そして左目は1.5ある。どうやら、見ている物の距離によって利き目を使い分けているらしく、おかげさまでものの距離感をつかむのがクッソ下手である。こけるし落とすし空ぶる。球技は地雷です。

おそらく、最近の見え方からして左目の視力も少しずつ悪くなっているのだろう。
それでも、見えないくらいでちょうどいい気がしている。
一応メガネはもっているのだが、眼鏡をかけると今まで目に入っていなかったものまで飛び込んでくる感じがするし、世界の色が濃くなる気がして、「じょ、情報が多すぎる…無量空処されちゃう…」って状態になるのだ。
眼鏡をかけるときはすっぴんのとき、映画を本気で見るとき、公衆の面前で涙を流すときと決めている。

そしてなにより、眼鏡という魔法のアイテムを軽々しく身につけることに抵抗があるのも事実だ。なんだろう、6月上旬にエアコンをつけてしまったときのような、ネタが尽きてしまったような不安があるので、なんかメガネはまだとっておこう、と思ってしまう。

だって眼鏡ってすごいんですよ。眼鏡をかけた人は視界が鮮やかに見えるようになるのに、眼鏡をかけた人の表情を他の人から隠してくれる。かけるだけで装着者に圧倒的なアドバンテージをもたらすアイテム
こんなの、普段使いなんて私にはできないッッ!!ってなるじゃないですか…え、ならない?そうかあ~やっぱり身の安全のためにも掛けたほうがいいよねえ、オッケ眼鏡探すわ。と一人脳内問答して眼鏡を私の部屋から発掘しました。

発掘成功に満足して、眼鏡かけるの忘れてこれを書いてるのは、内緒の話です。


この記事が参加している募集

#スキしてみて

525,302件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?