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高校サッカー選手権を見に行ってきた


禁断症状が現れるのです

 Jリーグのオフシーズンでしばらくサッカーを見ていないとなんとなく物足りなくなってくるのです。
 ふと虚空を見つめ「あー」って言いだすのです。
 よってこの時期に大学サッカーであったり高校サッカーであったり開催されていることがとてもありがたい。

サッカーは冬のスポーツだという気がしている

 例の議論とは全く関係ないのですが、サッカーは冬のスポーツだなあと感じていたりします。
 酷暑、炎天下で観戦しておきながらなんなんですけどねw
 サッカーの制吒迦童子火のにほひ矜羯羅童子雪のかをりよ
 
塚本邦雄さんという歌人が詠まれた歌なのですが、この歌がとても印象深いのです。
 制多迦童子矜羯羅童子というのは仏教の教えの中の登場人物(?)でして、不動明王の脇侍とを務めるわけなんですが、十五歳程度の童子の姿をしていて制多迦童子は赤い肌、矜羯羅童子は白い肌をしています。
 子どもたちが雪の中を上気した頬で駆け回っている姿が思い浮かぶ素敵な歌だと思っているのです。「火のにほひ」から感じる明るさ・元気の良さ、「雪のかをりよ」(蛇足ながら「よ」が重要だと思っている)から感じる光と優しさが好きなのです。

ブラスとチャントのブロークンコンソート

 内容については詳しい人に聞いてもらいたいw
 準決勝は1チケットで2試合みられるお得さが良いのです。
 第1試合の青森山田vs.市立船橋は拮抗したいい試合でした。

 面白いなあと思ったのは応援席。
 市立船橋は高校サッカーらしくブラスバンドありの応援席。Jリーグを見慣れているとなかなか不思議な感じがします。
 一方の青森山田は声と太鼓だけのJでもおなじみの応援スタイル。
 これが混ざるとなかなかに面白い。
 市船はチアもいて、あの狭い客席でよく踊れるなと感心しました。

青森山田は完成度が高かった

ブラスバンドの競演

 第2試合は近江vs.堀越
 堀越高校には一昨年の高校選手権では推しの選手がいたのでちょっと堀越寄りで見ていたのですが残念な結果に終わってしまいました。
 一方の近江高校のサッカー。これが実に面白かった!
 詳しいことは詳しい方に聞いてもらいたいのだが(笑)、ボールを保持した瞬間にボールに対して一気にエネルギーを収束させる攻撃が見ていてカオティックで良かった!

 ブラスバンドは堀越高校が秀逸でした。
 前後半でチアの配列も含み、応援席の配置が換わるのが面白かった。
 アフリカンシンフォニーの迫力が素晴らしい!

若者たちの躍動に満たされつつ

 そんなわけで現世の制多迦童子・矜羯羅童子たちの躍動する姿に満たされて、サッカー欠乏症を克服した大人たちは…

 一杯ひっかけに行くのでしたw


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