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タイ・バンコク旅行記②

 4月11日、日本行きの飛行機がキャンセルになった。しかし私は慌てない。あら、そうなのね、ふうん、といった感じでいやらしい顔付きでカウンターのお姉さんに会釈を済ませると、つま先立ちで空港内を徘徊することにした。タイは灼熱のイメージがあると思う、でも一度来て体感して欲しい。空港内は肌寒い。国熱し空港涼し。国熱し空港涼しの法則。

 4月12日、どうやら大きなミスをしてしまったようだ。自分は日本行きの飛行機がキャンセルされたときに、あら、そうなのね、ふうん、といった感じでいやらしい顔をしただけだったが、実はそこで手続きをしなければならなかったようだ。ふうん、今回ばかりはやりすぎよ、マダム、といった感じでカウンターに駆け寄ると、私は喉の奥底からすべての声帯を震わせ、穴という穴から湧き出るように、チケットくださいなん、と言った。それですべてを察したタイ航空のお姉さんは、じゃい!、みたいなタイ語らしきものを言ってチケットを発行してくれた。あら、ふうん、いいわね。と僕は会釈した。

 4月13日、いよいよ今日がタイ最終日となった。空港から出ることは無かったが、タイとはどんな国で、なにが求められているのか。そして観光地としてどれだけ発展しているのか、肌で実感することが出来た。
タイは今後もどんどん発展していくだろう。優秀なリーダーのもとに、元々まじめなアジアン人気質で「じゃい!」といってついていけば、必ずや更に素晴らしい国に発展していくだろう。タイにお別れするのは辛い、でも空港じゃない所で泊まりたい、僕は限界。じゃい!限界、じゃい!、はい。



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