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やさしさいっぱい シュタイナー学校のお誕生日会【思い出】

子どもたちが大好きな日。
自分のお誕生日会と
クラスのお友達のお誕生日会。

シュタイナー学校ではお誕生日は
とても大切にされている。

お誕生日当日か、なるべく近い日に
お誕生日会が開かれる。

子ども達のリズムを何より
大切にするシュタイナー学校では
定期的な授業参観はない。
だけど、お誕生日会のときには
主役の子の親が教室に入る事ができる。

そして、お誕生日会には日頃の感謝の
気持ちを込めて、
クラスメイト全員と担任の先生へ
手作りのおやつを手渡す。

娘のお誕生日会…

わたしは、おやつを抱えて、
教室前の廊下で待機していた。

先生から、「どうぞ」と言われて
中に入って行くと

クラスメイトがやさしい歌声で
迎えてくれた。

教室の真ん中に各々の机を
並べて長い机にし、淡いピンクの
テーブルクロスがかけらていた。

テーブルの上の花瓶には
小さなかわいいお花が咲いている。

長い机の真ん中に、
わたしと娘が座る。

担任の先生から、ひとつ、お話を
聞かせてもった。

"お空の上に、かわいい天使が
いました。その天使は雲の隙間から
「わたしは、どこの家に
降りて行こうかな?」と、
いつも、下を眺めていました。
そしたら、とうとう見つけたのです!
いつもニコニコ楽しそうな
お母さんとお父さん。
「わたしはあの家の子になりたい!」と、
かわいい天使は思いました。

天使は星の階段をゆっくりと
降りてゆきました。
いつの間にか背中の羽は折りたたまれ、
お母さんのゆりかごの中で
おぎゃあおぎゃあと泣いていました。"

シュタイナー教育では、
この世に降り立ちたいという
それぞれの強い意志を持って
この世界にやってくるとされている。

長女として生まれるのも、次男として
生まれるのも自ら決めたこと。

先生のお話を聞いていると…

「生まれて来てくれてありがとう!」
と、何度も思ったあの頃を
思い出し、目頭が熱くなった。

それから、わたしが、
娘の名前の由来、生まれてから
小学校に上がる頃までのことを話した。

そして、クラスメイトひとりひとりが
娘にお花と手紙、小さなプレゼントを
「〇〇ちゃんおめでとう!
わたしは(ぼくは)〇〇ちゃんの
笑顔が好きです」とか
「やさしいところが好きです」と
いった、言葉と共に手渡してくれた。

それから、娘とわたしの為に
笛を吹いてくれて、

わたしと娘で作ったおやつを
みんなで食べて、お開き。

この日、主役の娘は、
まるでお姫さまのようで
みんなに祝福されて、ほんとに
嬉しそうだった。

家に帰って、たくさんのお花に
囲まれて、みんなからもらった
手紙を読み、プレゼントを
眺めては、ニヤニヤと嬉しそうに
している娘の顔を見ていると
わたしまで、幸せになった♫

プレゼントは、小さな水晶とか
キレイな石、羊毛フェルトの小物
木ノ実、などなど…
どれも、みんなそれぞの思いが
こもったやさしいプレゼント!

先生とクラスメイト全員に
心を寄せてもらい、幸せいっぱいの
気持ちになれた、お誕生日会。
忘れられないなぁ…

きょう、
娘が
「わたし、選ぶとこ間違った!
もっと違う家に降りてきたら良かった!」
と、言ったのだ!!!

ちょっと、わたしが叱ったらコレ
だもんね!

「だけど、選んだのはあんたなんだから
自分の責任だからねー♫」と

言ったら、

「わたしの、バカ!」とか言ってた(笑)

シュタイナー学校でお誕生日会を
してもらった8歳の頃は
こんな事、絶対に言わなかったのになぁ…

たった、1年くらいで、こんなに
生意気になるなんて(笑)!

おそるべし、ギャングエイジ。

子どもの成長って恐ろしく早いのね〜♫


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