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毎朝、はげしく登校を拒否する娘 それでも楽観的な母【思い出】

朝からあんなに大きな声で
よく泣けるもんだなぁ。
犬と散歩中の人
通勤中のサラリーマン
登校班のお友達
みんなの注目の的になっても
気にもせず。

優しく声をかけてくれる
クラスメイトの言葉には
まるで聞く耳を持たない。

泣きわめきながらも
とりあえず学校に入ってくれて
良かった!!
けれど
やっぱり、気になる娘のこと。

教室に入れたかな?
泣き止むことはできたかな?
給食。今日は楽しい時間になるといいな。

あっという間に、娘の帰宅時間
「ただいまー!」
お!元気そうだ。いつもの笑顔!
よし。

ランドセルを背負ったまま
初めてだらけの学校での
アレコレを、明るく話す娘。

なーんだ、心配無用だったな。
今日は給食の時間に注意されることも
なかったようだ。

夕飯を食べ、お風呂に入り
寝る時間。

気のせい、、、?
じゃない。

帰ってきた時のあの笑顔が
すっかり消え、暗く固い表情の娘。
「あー、明日学校イヤだな」
ため息まじりに何度も言う。
明日の事を考えて不安がっている
娘に添い寝して、、、
わたしも一緒に寝てしまう。

翌朝、やっぱり学校に行きたがらない。

登校班で行くのはあきらめて
母娘で学校を目指す。

昨日と同じ。
校門が見えると
泣きわめき、登校を拒絶。
無理やり「校舎に押し込む」。

いつまでも続かないよ!
そう自分に言い聞かせ
この日もわりと楽観的なわたし。

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朝の涙が嘘のように
帰宅したあとの娘は
明るく元気だ。
習い事も児童館も
とても楽しんでいる。

朝だけだとは言え
やはり、毎日だと疲れる。
異常な泣き方、激しい行き渋り
1週間が過ぎた頃
娘の担任の先生に相談をした。

担任の先生からは
「娘さんは、学校に入ってしまえば
他のお子さんと一緒に楽しそうに
過ごしています。あまり心配せずに
お母さんも少しずつ離れてみて下さい」と、お言葉をいただいた。

そうなんだよ。
学校に入ってしまえば大丈夫なんだ!
先生もそう仰ってるし
しばらく様子をみよう!

そのうち、ふつうに家の玄関で
「いってらっしゃい」
「いってきまーす」
と、言える日が来る。
そう心で思っていた。

ゴールデンウィークが始まる
4月の終わり頃まで
イヤがる娘を引きずるように
学校に連れて行き
無理やり「校舎に押し込む」という
日々を続けた。

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