明るい未来を見据えて
昨日のつぶやきに登場した「ハゴロモジャスミン」
この匂いが僕のある記憶を呼び起こす。
2020年の初春。突如、猛威をふるい出したコロナにより世界中が混乱した。
そして、子どもたちの生活にも大きく影響した。
全国一斉休校という前代未聞の発表に困惑した。
まだまだこの時点ではそこまでたくさんの感染者が出ていない中、
これから一体どうなるんだろう・・・と大きな不安に襲われた。
それでも国が決めた方針に逆らうことなどできるわけもなく、
子どもたちは行き場を失くした。我が家も共働きであり、妻が仕事を減らさざるを得なかった。
僕も妻が仕事でいないときには有給を取り、子どもたちと過ごした。
学校がないので、身体を動かす機会も減ってしまうので、よく庭で遊んだり、ランニングをしたりして、なるべく一緒に運動をしていた。
ちょうどその頃、庭先に咲いていたジャスミンの花がピークを迎え、良い香りが漂っていた。
故に、この匂いがすると、「不安な気持ち」と「学校に行かなくても良い非日常を楽しむ気持ち」の入り混じり、子どもたちと一緒に過ごした日々の記憶がフッと蘇ってくる。
さらに、匂いはないものの、この花も当時のキレイに咲かせていたのが印象的である。
子どもたちと一緒に走っていたランニングコースに咲き誇っていた。
ハナミズキの木に花が咲き始めると、これまた当時の記憶が蘇ってくるのだ。
「記憶が蘇る」というのは、決してネガティブな記憶ではない。
もちろん「いつ学校が始まるのか・・・」という不安がなかったわけではない。しかし、「こんな日々を過ごせるのも今だけ」と妙に前向きに過ごしていたように思う。
外で遊ぶ以外にも、家の中で「折り紙」や「あやとり」を楽しんだり、一緒に本を読んだり、ゲームをしたり、我が家独自のお小遣い制度を作ってお金を自分で稼いだり、家族で工夫しながら楽しく過ごしていた。
そんな、不安とワクワクが入り混じって過ごした日常を思い出させてくれる。
3年の時を経て、ようやくコロナ前の生活に戻りつつある。
子どもたちも大きく成長し、それぞれ自分が夢中になれるものを見つけ日々頑張っている。
蘇ってくる当時の気持ちを懐かしみつつ、我が子の逞しく成長した姿に喜びを感じている。
ハゴロモジャスミンの香りと、少し花をつけ始めたハナミズキの木を眺めながら、子どもたちの明るい未来を願っている。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?