黒猫のあんこ🐈‍⬛

うちには
黒猫がいる
名前は『あんこ』
4年前に流星の様に現れた

その半年前に、
愛犬の『げんちゃん』を亡くし
いわゆるペットロスで
光を失っていた私

仕事から帰ると
ペットのバスケットが玄関に出ていた
あれ？
その瞬間、ミャーミャーと
弱々しい声が聞こえた

ん！！！
ネコ？バスケットを除くと
どこが目だか、鼻だか、わからない
真っ黒な生き物が、そこに居た

げんちゃんを忘れられられない私は
感情も出さずに
そのまま階段を登り、居間に向かった

振り向くと、まだ拳ほどの小さな命が
私を追いかけて、必死に階段を登っていた

全部登り切れたらね
考える、、、私は感情もないまま
階段を登った

カッタン、ボッテン、
ミャーミャー泣きながら音がする

そして、ついに居間に登場した

なぜか私から離れない

パパ、どこから拾ってきたんだろ
まだ、心か塞がったままなのに
飼えないよ

苦しみながら

この子ネコをお風呂に入れて
まだ早いであろうカリカリの餌を
買ってきて食べさせた


パパが帰ってきて
このネコどーしたの？と聞いた。

うちは自動車修理工場をしている
代車に出した車のボンネットから
ミーミー声が聞こえて
開けてみたら、端っこにしがみついていた
土手に捨てに行ったが
可哀想で、連れて帰って来たとの事

無言で考えた

いつから中にいたの？
熱くて危ない車の中で
１時間も移動してうちに来たの？
そして必死で階段を登って来たの？

私の足にぴったり体をくっつけて
小さいながらに毛づくろいする子ネコ

『飼ってもいいよ』私は口にした
心に光が差し込んだ瞬間だった

その夜、
寝ている私の頭に擦り寄ってきていた
夜中にいないと思ったら
枕の横にだらんとしている
頭に押しつぶされてしまったのだ

まだ温かい
慌てて心臓あたりを撫でたり
息を入れたりした

奇跡が起きた、
小さく
ミャーと鳴いたのだ

生き返ったこの子は
今、『あんこさん』と言う名で
我が家の家族として
暮らしている

ベティちゃんと名付けたかったパパを押し切って、あんこさんにしたが、
実は男の子だった

階段で滑って転んだり
怖がり、臆病、まぬけんぼ
どっかの誰かにそっくりな
あんこさん

流星の様に現れた
あなたに
今は感謝している
閉ざした心から
助け出してくれてありがとう

自分の力ではどうにもならない時がある
いつか光は訪れる
素直な気持ちで
受け入れよう❣️

外が怖くて出れない、超絶ビビりの
あんこさん

ヘッダーの可愛らしい絵は
最近フォローさせていただいた、
英香さんのイラストです💓

覗いてみてください✨✨

読んでいただいてありがとうございます💓

では、またね

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