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DARUさんの推しが喜ぶB.league撮影術(設計編)v20230710

0. はじめに

 スポーツ会場にて試合撮影をお楽しみになられる方から「写真教室開催してください」とか「撮影方法を教えてください」とか「カメラの設定が。。。」等々 お声かけをいただくことがあり、カメラグリップを握る人間としてはとても嬉しい限りです。 リアルにお時間をいただき、撮影技量のHowToをシェアすることは難しいと考えますので、いただいたお声に答えられているかわかりませんが、ずばり「推しが喜ぶB.league撮影術(設計編)」と称し、私の撮影技量・ノウハウの一部公開します。 是非、最後までご一読いただき、必要に応じ、ご自身のB.league撮影の実践にご活用いただければと思います。 

「注意書き」
・対象とする方: 基本的なカメラの操作ができ「写真がうまくなりたい」と思う方。
・免責事項: 本記事は各自の責任においてご実施ください。筆者は、note内の全てのコンテンツに対して責任を負いません。

1. 「写真」Step Up!

 結論から書きます。「写真がうまくなる方法」は「うまく伝える」ことです。

 人間は、コミュニケーションをとる動物です。身近なコミニュケーションとしては、「テレビを見る」「文字を読む」「ラジオを聴く」「音楽を聴く」「会話する」「握手をする」などがあります。 
 日々、生活していると理論整然とわかりやすく話をする方がいらっしゃいます。おそらく、そのような方は、話の要点を即時に頭の中でまとめ、ロジカルに話を組立て相手に伝える訓練をされているはずです。(言語コミュニケーション)
 音楽でも心地よい音を聞き手に届ける方がいらっしゃいますし、「即興コラボレーション」なるものは、楽器の音を即時にお互いに合わせあいコミュニケーションをとります。 楽曲に携わる方は少なくとも楽器の操作方法の訓練に合わせ相手に想いを伝える訓練をされているはずです。(非言語コミュニケーション)

 「写真(静止画)」を介したコミュニケーションは、主に非言語コミュニケーションの一種です。 スマホなり、レフ機なり、レス機なりで静止画を撮影をします。 静止画像を用いて相手に想い・伝えたいこと伝えます。 
 本note記事では「静止画像を用いて相手に思い・伝えたいこと伝えます。」を理論的に理解し、アプローチできる技量・ノウハウを記載していきます。

 人間がコミュニケーションをとるときに心地よいと感じる状態は、聞きやすく、読みやすく、ロジカルに 必要な情報がサクサク入ってくる状態のことです(これを「上手!」と感じているのです)。その逆は不快に感じます(これを「下手!」と感じている)。 
 なので(簡単そうに難しいことを書きますと)「ご自分の撮影した写真を人にお見せしたときに あなたの想い・伝えたいことが ロジカルにサクサク入ってくる 写真」を撮ればいいわけです。
 (読者の方に嫌われてもいいので 大切なので書きます。)「A選手(著名人)きたー! キャーかっこいい! パシャパシャ!」では 客観的にみてロジカルではありませんし、「A選手(著名人)」が撮影されている写真ではあっても「何を伝えたいのか?」が写真を見る第三者にあなたの想いは伝わらないと思われます。

 From:「キャー!パシャパシャ!」 To:「私はこういう想いです」
 
 推しが、写真をみて 読者様の想いに共感したりするといいですよね。 共感してもらう為に想い・意思をぶつけるわけです。

 次節より どのようにすれば写真で表現ができるようになるか 設計理論・プロセスをご説明します。 極言すると「B.leagueの試合会場に到着する前に8~9割 推しに喜ばれる写真なのか否かが決している!」と書けばよろしいでしょうか。

2. 構想設計

(2-1)成果物の明確化

一番初めにやるべきことは「あなたが何をしたいか」を明確にすることです。 これは、達成されたいことが人により異なるためです。 このステップは時間(何日・何か月)をかけてでも明確化することをお勧めします。
 当然にして「あなたが何をしたいか」により必要なリソースも異なります。
「写真」を通じて実施したいことを明確化するに3つの簡単な質問で難解なお伺いをしていきます。

【リソース】 
(時間)会場へ行く回数・日程
(費用)交通費、チケット代、必要な機材、Bookやプリント費用 
(知識)実施しようとすることに対し、必要最低限のHowTo知識

[誰・Who]
 突然ですが、あなたの成果物は、だれにお見せするのでしょうか? 
 写真は非言語コミュニケーションとご紹介しました。
 コミュニケーション相手はあなた以外のだれでしょうか?
(例)
 ・「推し」に成果物をあげるのよ。 よさげなのを選んでね。
 ・SNSにタグをつけてPOSTすれば 「推し」も仲間も見るわ。
 ・ファンサの時に使う。 だから 「推し」と仲間だね。

[何・What]
 突然ですが、あなたの成果物は何でしょうか?
 B.league球団のファンサービスなど拝見していると「写真」をプリントして「推し」からサインしていただく方、推しBookを作成される方、および、SNS利用する方 いろいろな楽しみ方があますね。 
(例)
・「推し」祭壇があるんだ。 装額して飾る。
・「推し」の写真集をつくるの。 推し写真がいっぱいよ。
・「箱推し」だから 写真を撮影して PC・スマホで眺めておしまい。
・「バスケットボール」が好きなの。 会場でできたバスケ好きの仲間との思出を記録にしときます。 いろんな会場に行くわ。 その時にお友達に挙げるの。
・「写真」が電子データなので、電子書籍を作りお友達とシェアするの。コストは物理的なOutputがないから心配ないし。

[なぜ・Why] 
 突然ですが、あなたは、なぜ静止画が必要なのでしょうか?
 B.leagueの試合会場に行かずともB.leagueは中継もされますし、自宅で横になり、暑くも寒くもなければ、さらには、交通費すら必要ありません。
(例)
・「推し」は現場よ! 推活! 写真撮れば「推し」をいつでも見れるでしょ。
・会場でできたバスケ好きの仲間 会社以外の人と交流すると楽しいのよ。
・「推し」の人間性を捉えるんです。
・「箱推し」なのでチームと地域の関連性を記録するのです。

Fig.1 「何を」・「だれに」・「なぜ」

(2-2)表現パターンの選定

 (2-1)項では「写真」の成果物(ゴール)が一体何なのかを明確にしてきました。本項では、以下にご説明する「表現パターン」を学び、パターンを1つ選択することを説明します。
 世の中の「写真表現」を分類していくと 下記(あ)~(か)のいづれかになります。 初めにどのパターンにするか選定してしまい、パターンに該当しない写真は使用しないこと。が定石です。 これは、パターンにピタッとはまっていると人間は「ロジカルだ」と感ずるメリットを最大限に受けることができ、かつ、ご自身がどのような写真を撮影すればよいか理解できるようになる為です。

(あ)『タイムトラベル』
 同一撮影ポイントでの写真の時系列比較のことです。では、特定の場所において異なる時間帯で複数の画像を撮影し並べていきくパターンです。
(例)
・B.leagueでは シーズンシートを販売している球団が多くあります。所定位置から1シーズン チップオフの瞬間を並べる
・同 huddleの瞬間を並べる
(蛇足) B.league2022-23シーズンはB.leagueB3初参戦チーム専属フォト(50ゲーム)を担当させていただきましたが、シーズンなかなか勝てず、HCの戦術要求を40分間履行しという選手たちの意思・指揮が強まりシーズン終盤になるにつれhuddleがぎゅーっと密集してくるんです。手前みそを書いていますが、シーズンを通じた数枚のhuddle写真を用いてチームの状態や選手たちの意思がどう変化していったか語ることができます(当然にして裏では血がにじむような練習訓練・修練があるんだと思います)。 「写真」を通じた思いをファンサ、ファン感なんかでお話しながらサインもらったりしたら選手はきっと喜ぶでしょうね。

(い)『ロードトリップ』
 人間は本能の一つに「旅に出る」というものが備わっているようです。僻地、旅行の風景を撮影していくパターンです。
(例)
・チームにとってはホームゲームでも 日本全国ご在住のファンの方、時に外国籍選手のご両親などが遠方から会場にお見えになることがあります。旅程で撮影したストリートスナップなんかでまとめていきます。
・アウェイゲームでお友達とDay2の待ち時間に遠征先を観光した写真などをまとめる
・入場待機列で見どころや推しについて語るシーンをまとめる
・(これは撮れませんが)遠征バスがサービスエリアで出店で買っただろうソウルフードを食している写真などを並べる
・(これは撮れませんが)球団フロントスタッフがバスでホームアリーナを出発するシーン
・(これは撮れませんが)Year1の選手は球団が用意したバスに乗れてプロキャリアのスタートにうれしくてはしゃぐシーン
(ご注意)試合写真をロードトリップを混ぜると主題が分からなくなります。

(う)『タイポロジー』
 給水塔、溶鉱炉、サイロなど数多くの産業施設写真を撮り続け、同一の画面の中に、複数の同一施設(例えば給水塔)の写真をグリッド状に配置し、相互の関係性を強く考えさせるパターンです。
(例)
・1ゲーム内 得点ボードを1Q、2Q、3Q、4Qと撮影していき、1画面に何枚も得点ボードを配置する。(チームの状態を表現する)
・ゴール、音響設備、柵、いす、選手のトレーニンググッズを1画面に配置
・「推し」、「チームメート」をひたすら撮影し続け 同じポーズの静止画を1画面配置
(蛇足)B.league2022-23シーズンの球団様では、青い飲料水ブランドの水筒でしたが、1選手のみ透明部と赤い蓋の水筒を利用されていました。1個だけ違うはアクセントになり、相互の関係性を強く伝えられます。特にその方がゲームを組み立てる司令塔役でした。水筒にはテプラ・マジックで識別子があるので、隠喩的に水筒が選手をイメージさせ、司令塔からゲームプレー指示がでて勢いがあるチームなんだ!なんて表示できますね。(ここまでやると「ヲタ」ですが。)会場にはいろんなものがありますょ。

(え)『360度』
 広い視点、一つのことにとらわれず様々な角度から一つの主題を表現していくパターンです。
(例)
・「推し」試合写真(ボールハンドリング)のみならず、背面、Up像、ボールハンドリングしていない絵、ベンチの声出し、ベンチワーク、チームメートとのコミュニケーション、ファン感、ファンサ、地域イベント、チラシ配り、地域活性化の活動
・「推し」が選手の場合は、いままで、「推し」写真onlyという方も チームスタッフ、チアさんなんかが近くにいて、MC、ボラさん、裏方スタッフが会場を作りこんでお客様をお迎えしてます。観客席に「特徴的なお客さん」等がいらっしゃったりします。 視野を広げることで 表現の幅が広がります。

(お)『ポエトリー』
 非言語コミュニケーションと書きましたが、自作ポエム、スクリプトに合わせ 有形、無形のものを表現していくパターンです。
 言葉の力を借りられるので表現が初心者に方にはおすすめかもしれません。 横断幕に「(言語)+(言語に対応する写真)」を繰り返していくとお考えいただければと思います。
(例)
・四文字熟語 + 選手のプレー写真
・想いのこもった言葉 + 選手の写真
(ご注意)写真の動作・撮影事実を説明する言葉は控える方がよろしいかと思います。これは、写真で十分となるからです。1画面で2回同じ情報をinputするのはロジカルではありません。
NG例) シュートシーンがある写真に対し 「シュート」とタイトルをつける

(か)『ストーリー』
 複数枚の写真を用い、ストーリーを作成し、表現したいことを作りこむパターンです。
 写真にストーリー性を持たせることで写真表現に流れができます。
(例)
・「推し」の1節、1シーズンを撮りため ストーリーを作成する。
・「箱推し」の 同上
(ご推奨1)映画、ドラマ等を見られる方は、映画、ドラマ等の内容をはじめは少ない枚数からはじめ10~20枚のシーンをカットして何を言いたかったのかを写真表現する練習ができます。
(ご推奨2)上記ができるようになると(映画、ドラマ等製作人は絵コンテを作成し、動画を撮り、編集して絵コンテ間を埋めつないでるわけですね。)2~3時間のB.league会場滞在時間で起こるイベントから自分が何を表現するか絵コンテを先回りして作成後、B.league会場へ出向き、絵コンテを確実に撮影できればいいんだ!ということにお気づきになられるかと思います。

3. 基本設計

 構想設計が終わると ご自身が撮影されるべき「写真」が何なのかがぼやっとわかり始めます。 このステップでは、より具体的にどう「写真表現」していくかを記載します。 ぼやっとしたものを明確化していくプロセスです。 
 私の基本設計はVTS*1 一択です。 VTSは、Visual Thinking Strategyの頭文字をとったもので直訳すると視覚的思考戦略となります。 ( この項目の最後に参考書情報を記載しますのでご興味があられる方は是非、お買い求めいただき、ご一読されることをご推奨します。 )

 VTS を簡単に説明すると写真に撮影されている事実からいえることを表現します。 下記にわかりやすく例を示します。

(例)写真には A,B,Cが撮影されている事実があります。
 A: 猛スピードで進んでくる車
 B: ボール遊びをしていて ボールが車道に転がってしまったお子様
 C: 信号機で 車側が青
 A+B+C から 「お子様 あぶないよ。」

Fig.2 VTS

 設計なので この逆をします。 B.league版で書いてみると
A+B+C から (選手Aチームが有利な状況になった)「流れを引寄せた!」を表現するに 次の撮影事例が撮影されている写真を撮ればよいのです。 この時、最低3個の撮影されている事実を写真に捉えるようにしましょう。
 A: 司令塔選手がボールハンドリングしている。
 B: 選手Aの相手選手ですがディフェンスが失敗した。かわされた
 C: 選手Aの仲間で選手A為に スクリーン(壁・邪魔役)をしている

(補足)もちろん Dがあってもいいです。 先ほどのお子様の例で、 D 信号無視して子供・車に無関心な若者が歩きたばこで道路を横断している を追加すると 社会性が強いメッセージが強い写真表現ができるようになります。

 VTS の仕組みを理解いただけたとおもいます。 構想設計にて選定したパターンを用い 読者の方が実現したい写真表現を設計していきましょう。
 VTS を繰返しになります。 仮に3枚の組み写真であれば、 あ、い、うから一つのことA。 か、き、くから一つのことB。 さ、し、すから一つのことCが言えます。 言えることを組合わせ(A+B+Cは) あなたの 「写真表現」(「〇〇という想いなんです」)となります。
 ここまでできるようになると第三者と「写真」を介したコミュニケーションが成立します。 しかも ロジカルに。

Fig.3 組み写真

 基本設計作業は、 どんな「写真」「撮影事実」を撮影・収集すればよいかロジカルに設計する地道な作業です。 必要とする「写真」「撮影事実」が明確になります。 B.leagueのお客様が「推し」の写真を撮影する際、 「推し」は会場ごとに 違う奇怪な行動やプレーをすることはほぼありません。 ホームでもアウェイでも。 であれば、必要とする「写真」「撮影事実」を必要枚数 撮影すればよくなります。 次節以降に「写真」「撮影事実」をどう撮影するか設計する方法をご説明します。

*1 参考書籍「学力を伸ばす美術鑑賞」 フィリップ・ヤノウィン著 淡交社ISBN978-4-473-03979-8

4. 詳細設計

 B.leagueの写真は、「推し」が人物、チームというように 被写体が人間になる場合が多くなると思われます。 人間が人間を撮影するときに重視されるのが関連性ですが、B.leagueの場合は、下記制約が生じます。ご理解された上でお取組みになられることをご推奨します。
 B.leagueの場合、被写体 興行対象「役者」 と 撮影者 「観客」の関係が崩せません。 「役者」の写真をいくら撮影しても 「役者は役者」 「観客は観客」に落ち着いてしまいます(要は 無関係・無関連です)。
 突然ですが、読者の皆様も 何枚かは家族写真をお持ちかと思います。 なぜ 写真があり、だれが、なぜ 撮影したかすでに読者の方は想像することができます。 ご親族のように血族関係性を持つ人が人間性を追求する写真には(「写真」に勝敗はありませんが)強度が及びません。
 このようなことから、「役者」と割り切って「写真表現」を設計していく必要があります。「役者」を際立たせる撮影につなげていきましょう。 

 構想設計、基本設計を通じ、何が撮影されている写真が必要か設計してきました。 本項では「写真表現」をしていくに何を狙っていくか明確にすることが 詳細設計になります。 4つのTipsをお示しします。 

(4-1)Tips ゆびおり

 実際に何を狙うかまで決めてしまいます。 決めるには、普段の「洞察力」が必要になります。 設計した「写真表現」を最もよく切り取れる切り取り方法は? (画角)アップ、ウエストアップ、全身、ピンポイント(被写体向き)前向き、後ろ向き、横向き どれでしょうか? 現場で 〇〇は撮れた、撮れないをやっているとパニックになってしまいます。 心の中、実際の指に画角と被写体向きを割当て 優先順位が高いものからショットしましょう。 このように「とらなければならない静止画像」を切取る画角、被写体向きを指に割り当てて撮影できたら指を折ることから「ゆびおり」と呼んでます。

Fig5.指折り 360度

(4-2)Tips タイテ

 B.leagueの試合会場では タイムテーブルが配布され、概ね、どの球団さんも同じような流れです。 また、タイマーが常に表示されていますので、「推し」は 何分ごろ何をしているか記憶してしまいます。
 会場入り→ストレッチ→ウォームアップ→シューティング、動作チェック→選手入場(名前のコール)→チーム練習→1,2Qter→ハーフタイム→ウォームアップ→3,4Qtr→ゲーム後整列→選手会場1周 のどのタイミングで何をするのか理解しましょう。 (「写真表現」が欲しいタイミング以外はカメラ要らなくなりますね。)

(4-3)Tips よく使う構図 

 よく利用する構図をご説明します。 圧倒的に三等分、対角線構図ぽい△構図を使います。 これは選手が動いているからで、動いていく方向にスペースを空けます。 撮影後のプロセスで修正できますから、ひとまず「後で切り取れるサイズ」で撮影を予定すればよろしいかと思います。

Fig.5 三等分
Fig6. 対角線(ぽい)△

(4-4)Tips ストライクとボール

 野球のピッチャーで例えさせていただきます。 初めから最後まで 直球ど真ん中のボールを投げつづけるプロ野球投手は存在するのでしょうか? 
 写真も同じで 直球ばかりだと写真を見る人が疲れてしまいます。 変化球や 外すボールも適宜配置すべきです。 「写真表現」に影響を与えない範囲で 「ボケた写真」「SSを低下させ何かが動いている写真」「なんだかわからない写真」等の外した写真をいれ写真を組み、写真を見せる相手を適宜休ませましょう。 全体として写真に緩急が付くようになり、メインショットのメッセージ性がより強調されます。 
 「リズム」も大切です。類似する写真を2枚ずつ配していく技法もあります。 とんとん→とんとん→とんとん と写真を見る際にリズムが生まれてきます。

5. さいごに

 最後までお読みいただきありがとうございます。今回書かせていただいたのは主に「設計」プロセスについてです。
 筆者のおすすめは、B.league2023-24シーズンが始まる前に 構想設計、基本設計、および、詳細設計をご自身で一度されてみることです。 設計に必要な情報が足りなければ、慌てず騒がず シーズンインしてから情報収集すればよいです。 設計変更や見直しなどは何回でもいつでも可能です。 一つ言えることは、しっかり設計してから撮影された方がロスが減り、写真に想い・伝えたいことが乗り「写真表現」ができます。
 読者の方がB.league観戦や写真撮影をお楽しみになり、さらに撮影技量をステップアップされること ご祈念いたします。

(脱線話) 以前、「ラブジェネレーション」なるドラマがありました。売れないピアニスト役(キムタクさん)と売れないモデルさん役(山口智子さん)のお話なのですが、あらすじをかくと次のようになります。
 ピアニストさんのピアノ操作技量は一流ですが、だれに何を表現していくのかが欠落している。(あれこれ騒動があり、恋仲になり、)最後の方で、モデルさんがピアニストの為にピアノをそれなりに練習してひくというのがストーリーの山場でした。最終的にはそれを聞いたピアニストは「表現」「人に想いを伝えること」ができるようになり、売れっ子さんとなっていく。
 写真の場合も (機材の操作)+(写真表現)の両者が必要なのでしょうけど、私は、(写真表現)の方が圧倒的に大切だと考えています。なので、ことがあるたびに「どんな機材でも 上手くても下手でも 想いを持って撮影してください。」と発言しております。(だって人間だもの。)

6. ダウンロード

 必要に応じ、構想設計、基本設計と詳細設計のワークシートをダウンロードしてご利用ください。 ただし、各自責任の下ご利用ください。

7. 改定履歴

v20230708 初版
v20230710 構想設計、基本設計・詳細設計の練習用ワークシート追加
      改定履歴追加、 誤字(てにおは)修正

2023/7/10 DARU