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#ダースレイダーの音楽話 #37 カーティス、危険で甘美なシカゴのソウル

Curtis Mayfield 『The Best of Curtis Mayfield-Wild And Free』(1994)

苦しそうにすら聴こえる。
彼が絞り出してくるソウルは粘っこく、脳裏にこびりついて離れてくれない。

大丈夫、もし地獄があるならば、俺たちはみんな行くことになるから。
そう聴いて安心出来るというのか?
そういや、フレディーも死んだらしいぜ。
これは売人からの確かな情報だ。
カーティスの音楽はこんなシカゴの風景から立ち上がってくる。
僕の「地元」、病院は国内でもっとも薬物が溢れる環境だ。
カーティスの音楽を聴きながら歩けば、病院はシカゴの南側に変わる。
それでも"So In Love"がかかると余りの美しさに捉われ、ついついTrippin' outしてしまう。
こんな危険な場所なのに。


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