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#ダースレイダー の音楽話 #39 怪物の中にいる詩人と酔っ払い

Tom Waits 『Closing Time』(1973)

エンジニアの奥田さんが見舞いで持ってきてくれたMP3プレイヤーにはこのアルバムが入っていた。
トム・ウェイツは怪物化が完成した九◯年代が特に狂ってて好きだ。(彼の狂気と怪物ぶりが分かりやすくビジュアライズされてるのはコッポラ監督の『ドラキュラ』で本当に好きな映画)その怪物のなかに美しい詩人と適当な酔っ払いがいる事はこのデビュー盤でも確認出来る。
のちにスクリーミング・ジェイ・ホーキンズ(怪物!)が "Icecream Man"をカバーするのも納得だ。
僕の七◯年代のロサンゼルスの夜のイメージはこのアルバムだ。
もう店じまいだよ!と言われて路上によろよろと出て悪態をつく。
畜生、やってらんないぜ!ちょっくら天国でも行ってくるかい、この酔っ払いめ、帰ってくるんじゃないよ!

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