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【エンジニア】魅力的な職務経歴書とは | 自身を表現する3つのポイント

こんにちは。エンジニアリングマネージャーをしているdarquroです。

採用現場においてソフトウェアエンジニアは売り手市場と言われる昨今でも、自身に合った会社、やってみたい仕事に就くには、しっかりと自身をアピールする必要があると思います。

私自身普段からエンジニアリングマネージャーとして採用に携わり、いくつも職務経歴書を拝見させて頂きました。

第一印象となる書類選考において、魅力的な職務経歴書と、残念ながら魅力を十分に表現できていない職務経歴書とあるなと感じています。

せっかくの転職活動。人生が大きく変わるかもしれないこの期間に、しっかりと自身の魅力を伝え、自分にあった会社を見つけて頂きたいと思いました。

ということで、今回は転職を考えている方に向けて、ご自身の魅力を最大限表現した職務経歴書を書く方法をお伝えしたいと思います。

1. 経験したフレームワーク、ツール、ライブラリは出来るだけ書く 🛠

まずは、とても基本的なことですが、結構書き込めてない方が多いです。
例えば、 

・Swift 3年(実装ができ、指導することが可能)
・JavaScript 2年(基本的な実装が可能)
・Java 1年(簡単な実装が可能)

こんな感じで言語の経験だけ書いているケースです。

ソフトウェアエンジニアにおいて、言語の経験年数は正直あまり関係ありません。一つの言語を長く書いていれば、近い領域の言語を学習するハードルは下がりますので、10年選手の方が3ヶ月新しい言語を学習した場合と、2年目の方の3ヶ月では言語に対する理解度は大きく違います。

iOSエンジニアであれば、

・言語:Swift 5
・アーキテクチャ:MVVM
・ライブラリ:RxSwift、Alamofire、Nuke、Firebase(Crashlytics, RemoteConfig)、Quick/Nimble
・分析、Tracking:Firebase Analytics、Adjust
・広告:AdMob
・データベース:Realm

Webフロントエンドエンジニアであれば、

・言語:JavaScript(ES 2020)
・JSフレームワーク:React(v17)
・CSSフレームワーク:material-ui
・分析:Google Analytics
・ライブラリ:eslint、mocha、chai、babel、webpack

また、周辺ツールとして

・ソース管理:GitHub
・コミュニケーション:Slack
・スケジュール:Outlook
・ドキュメント:Confluence、Google Docs/SpreadSheet、miro
・デザイン:Figma(デザイナーとのデザイン確認のみ)
・その他:GCP BigQuery(ログ調査時に使用)、MySQL(不具合調査時に使用)

といった感じで、使っていたツールやサービスをできるだけ書きましょう。デザインツールなんかも編集はしなくても、使用したことがあることを補足として書くことで、経歴書を見る側としては、他の職種の人ともコラボレーションしながら仕事をしてきたことを想像することができます。

2. やったことではなく、成し遂げたことを書く ⛳️

次に一番重要なポイントです。

やったことだけを書いているケースはこんな感じです。

社内向け業務システムの改修
・基本設計
・詳細設計
・実装
・テスト

これでは、どんなことをやってきたのかまったく想像できません。

例えば、

「賃貸物件検索サービスのiOSアプリ」
5名のチームのメンバーとして参加。
新規機能として、検索フォームに位置情報から近隣の物件を探す機能を担当。
位置情報を端末から取得するためのパーミッションの画面について、デザイナーと相談しながらiOSにおいて自然な画面遷移となるよう提案しながら勧めた。
また、歴史のあるアプリのため、レガシーな実装になっており、UnitTestもないコードだったためバグの検知が手動テストに頼っている状況だった。
そこで平行して一部のリファクタリングを実施。テスタブルな設計にし、UnitTestを導入したことでサービスの安定性を向上させた。これをきっかけにチームの中でもUnitTestを書いていく文化を根付かせることに繋がった。

このような感じで、ここは、読ませる人を実際に想像しながら、どんな課題にぶつかり、悩み、どう解決に向かったか、それで何が変わったのかを意識することが大切です。

3. できるだけアウトプットを用意する 🎖

基本的には会社の業務をしていると、外へ向けたアウトプットをする機会は多くはないと思います。
プライベートな時間を使って、アウトプットをすることは簡単なことではありません。
しかし、だからこそ他の候補者と差別化になります

別に自らOSSを作ったり、有名OSSへコントリビュートするほどの必要はありません。
自分の実力がアピールできるコード、記事を公開して、リンクを経歴書に載せてみましょう。

そしてそれにも、どんなモチベーションで作ったものなのかを補足するだけで、素晴らしいアウトプットとなります。

・「FirebaseのFireStoreの学習のため、チャットアプリをイメージした簡単なサンプルコード」https://github.com/foo/mychat
・「リーダーシップについて○○という本を読んだ感想」https://note.com/foo/bar

さいごに

今回は、自身の魅力を伝える職務経歴書を書くポイントを3つにまとめてみました。

全体を通して大切なのは、読み手を意識することです。

スキルだけを並べても人間性は現れません。
あなたが何を感じ、何をしてきたかを伝えることができれば、人となりが現れ、"この人に合ってみたい"と思わせることができます。

初めての転職で、どう書いたらいいか分からないといった方には是非参考にして頂いて、自分の魅力をしっかりと伝えることで、自分に合った会社に出会い、キャリアアップの役に立てられたらと思います。

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