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【応用】sioの鳥羽シェフの失敗に学ぶ 料理番組の安全衛生管理

sioの鳥羽氏については、私も予々存じ上げてはいたのですが、私のリスクセンサーが反応して、勧められても自分としては一度もブッキングせずにTV屋を終えました。

「やはり」と言うべきか、広末涼子さんとの不倫よりも決定的にヤバい件が発覚して、更なる炎上に繋がっています。

一見すると基本のようですが、映像を制作されたWebメディアの方々にとっては気の毒です。しかし、このような「まな板ワーク」は誰にも教えて貰えません。まして、日常的に幼少期から家で料理をする家庭で育ちでもしない限り、20代や30代で外食が多いPDには対策する方が無理でしょう。

それどころか、近年は「リスク管理!」とNHKも騒いでいますが、このような専門分野のリスク管理を適切に行える人財はほぼいません。

私が制作協力したこちらの記事でも、私は次のように指摘しました。

料理監修として料理研究家がスタッフとして名を連ねていますけど、調理や食品衛生に関する専門的なスタッフが現場にいなかったそうなんです。
なおかつ、撮影前には事前に料理のレシピを作成し、スタッフが料理の試作を行うのですが、それすらもなかった。“食べないのだから、見栄えだけよければいい”という、安易な考えが透けて見えますよ

過去に何度も問題になり、番組の制作担当者とは別の専門的な知識のある職員が番組を見て内容を確認する“複眼的試写”が行われるはずなのですが、そのチェックが行われていなかったようなのです。NHKでは、2014年に放送した『クローズアップ現代』で過剰演出があったため、“複眼的試写”によるチェック体制を強化してきたはずなのですが……」(NHK関係者)

週刊女性の当該記事より引用

これからは食中毒のリスクも高まる時期です。視聴者が番組やTwitter等を見る目も必然的に厳しくなっていきますから、料理番組を制作する際の安全衛生管理について学習しておきましょう。

今回の記事は私の得意分野なので、デスクやCPの方の方が役に立つかもしれないですね。

NHKでは「衛生はシズル感に優る」と肝に銘じよ

番組全体に通底すべき考えとしては、これを覚えておいてください。今の時代、伝統的な文化習俗を伝えることがミッションの番組においてさえも例外ではありません。

私も、さる番組でカリブーの心臓や肺を生食したことがありますが、その様子を記録のためにロケはしても、オンエアはしませんでしたよ。

このような極端な例なら、誰でも「ちょっと危ないかも?」と思えるかもしれませんが、見落としがちな衛生リスクたくさんあります。

実際に最終的にリポーターなどが食べているものが衛生的か否かではなくて、リスク対策の過程もきちんと映像化しておかないと、NHKの番組の粗探しをしている自称「食が専門の記者」などウオッチャーの餌食になります。

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