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NHKニュースクリップ(2023年7/30号)

この1週間は、わずかですがNHKにおいてポジティブな変化を感じる瞬間もありました。しかし、全体を通して、あらゆる対応が後手にまわるばかりか、放送のレベル低下も顕在化するなど、異動期だからと言い訳できないことも多数見られました。

ニュースウオッチ9問題 緊急説明会が開催

協会からの情報によると、7/24に突然全局説明会が開催されたとのことです。あまりに急だったため、スケジュールの都合が付かずに参加できなかったという声が私の元にも多く寄せられました。

私が取れた情報は限定的でしたが、質疑応答が盛り上がって3時間にも及んだにも関わらず、新情報は特に無かったそうです。

追加で説明会等が実施される可能性が高いので、こちらの記事を参照して、疑わしい点は担当者に問い詰めてみてください。あなたも、NHK職員ならジャーナリストでもあるわけですから。

BS配信9億円配信 林専務理事が責任を認める

NHKの近年の不正の中でも特に悪質だった、BS配信9億円不正。伊藤・正籬・児玉の秘書室付3人組の責任が取り沙汰されてきましたが、実は、私の元には「林も実質的には仕切っていた」という情報が寄せられていました。

しらばっくれていたその林も、ついに責任を認めるに致しました。

私が呆れたのは、この一節です。

放送法違反の恐れがあったとの批判に、林専務理事は「放送法を理解しているつもりだったが、稟議の審査にあたり、十分な確認を怠った」と釈明。

読売新聞より

なぜ、役員まで務めた者が「放送法を理解していなかった」などと釈明するのでしょうか?クソ簡単な問題ですけど、管理職登用資格試験だって放送法の出題がありますし、毎年の倫理行動憲章だって放送法が何のとあったはずです。

確かに、林のようなかつての職員は試験すら無く管理職になっていました。しかし、職員達に放送法について講釈垂れる立場で、「理解していなかった」などあってはならないことです。

要は、理解していた上で、わざと不正を承知で稟議を通したのではないですかね?前田ともども。

厳重注意どころか、懲戒免職されるべき事案だと改めて思いましたね。

過労死された佐戸記者の検証番組が放送

唯一、光明が見えたのはこちらの放送です。

働き方改革の取り組み、といっても働かないことを美徳にして、一部の志ある人たちに無理やり仕事を集中させているのは変わりません。

私が知る限り、まだ過労死隠し事案と、過労による障害の事案が複数存在しています。今、あれだけ暇なNHKで過労死が出るのが不思議だったのですが、聞けば、前田改革の余波で心労が積み重なるような状況に置かれた方が少なからずいらっしゃったようです。

とりわけ、管理職からEXへの実質降格となった人たちは深刻です。これから先、人財は大勢いても、仕事を本当に仕切れる人間がいない状況が続いたら、さらなる過労死が発生すると思います。

とはいえ、それでもこれだけ尺を割いて経営広報で番組化した点は、一定の評価が出来るのも事実です。

これから先、不正や不祥事があったら、どこよりも厳しく自己点検して報じていくことがNHKにとっては必要でしょう。でなければ、ビッグモーターを放送で断罪する資格もありません。

ニュース7で発生した信じられない言い間違え

しかし、NHKの放送のレベル低下は異常なほどです。SNSでこのような投稿がありました。

ニュース7の当該の場面を私も確認してみましたが、ロシアの高官をアメリカと言い間違えていました。

テロップには一応ロシアとあったのですがアナウンサーはなぜかアメリカと読んでいました。さらに、読み間違えたところを天声の指示で無理やり読み直したものだから、ONと被ってぐちゃぐちゃになっていました。

しかも、訂正をするかと思ったら「一部音声が乱れました」というお断りのみの対応です。

もしかすると原稿が間違っていたのかもしれませんが、常日頃から時事をちゃんと把握して、下読みもしていたら絶対に防げたことです。

一般常識さえ欠落しているのでしょうか?それとも、良かれと直して万一違っていたら自分の責任になるから、明らかに間違っていてもそのまま読んだということでしょうか?

アナウンサーは放送のアンカーマンです。そのアンカーマンが機能しなくなっているのは、大本営発表を流していた時代と同じです。

こんな有様ではNHKが信頼を取り戻すなど夢のまた夢と言えるでしょう。

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