自分が何者であるか
自分の生きる価値は何だろうか?
俺は価値のある人間だ
僕に生きる価値なんかない
とかよく聞くけど、そもそも価値とは何だろうか。
価値というのは、比較されて初めて生まれる概念である。
石にAとBというのがあったとして、AのほうがレアならAのほうが価値が高いと決まる。
人間の価値も同じような感じで、他人から見られて初めて自分の価値がレアリティに応じて決まる。そのため、自分の価値を自分で決めることはできない。したがって、自分の価値について悩むのはナンセンスなのではないか。
ここで、自分の社会から見た価値を「自分が何者であるか」としよう。
そして僕がそれよりも大事にするべきだと思うのは「自分が何をしたいか」だと思う。自分のなりたい職業、趣味とかなんでも。自分が何をしたいのか。
しかしながら、「自分が何者であるか」もある程度大切である。
人間は基本的に社会の中で透明人間である。いてもいなくても変わらない存在。社会の中で生き残るにはある程度透明な体の表面に学歴などのラベルを張らないといけない。このラベルが価値である。
自分がしたいことができたときに、それを社会の中で遂行することができるだけのラベルを張る作業はしなければならない。
ところが、ラベル張りはしたいことをするための手段に過ぎず、学歴厨のようにそれにすがって他人に見せびらかしたり、他人と比較したりすることをしても意味はない。
このように「自分が何者であるか」と「自分が何をしたいか」の分別をつけることから人生が動き出すのだと思う。
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