監理団体の担当が流行りの海外キラキラで困った

私は技能実習生に関しては運が悪いのだろうか。
今回は監理団体のおばさんの話である。

最近は多いみたいだが、海外が大好きなのである。
ベトコン野郎がクズなので、このおばさんにも多少は言わせていただいた。
多少である。

酒の席ではないのでキラキラはけっこうです

このおばさんが困ったことに、ネットによくいる海外キラキラ野郎である。
野郎というか、おばさんである。

ベトコンクソ野郎が実際に来る前からやり取りは始まるのだが、
案の定、東南アジアの元現地採用らしく、いかに東南アジアに詳しいかを自己紹介を交えて話すのである。

しらんがな。

海外キラキラなのだが、なんかくすんでるのだ。
流行りだからな、くすみ系。

マウントを取れていると思ってるのかもしれないが、いいかげんにしないと腕ひじき逆十字を食らわせるぞ。

同席の総務女子が戦闘モード

ビジネスなので初対面でキツイ対応をあまりしたくない。
私は白目を剥いて聞いていた。
同席していた総務女子(おばさん)が我慢できなくなったらしく口を挟む。
やはり、身内なのでカッコ付きで配慮はしておきたい。

総務女子(おばさん)が戦闘モードにはいったようだ。
脳内でBONVOYAGE(Dreamcatcher)のサビが流れだした。

「元フィリピンと中国の駐在です!」
「よく分かっているので大丈夫です!」

もともと総務女子(おばさん)は語気が強めである。
ここは日本なので私の海外経験は関係なく、ベトコンが適応できるかの問題でしかない。

私は白目のままパチパチするしかなかった。
無性に飲みに行きたくなり、ちょっとママ聞いてよと言いたくなった。
おばさんたちがバチバチでさー!

なぜ、海外に行くとこうなるのか

海外に行くとパラパパッパパー!とレベルアップした気になるのか。
雄弁に語る人が多くて困惑する。

監理おばさんも東南アジアでは別の仕事をしていたようで、私から見れば関係がない話である。
現地採用の面接でもこういう人が多かった。

現地で外資かローカル企業に就職するとよい

台湾やオーストラリアなどのワーホリ、語学留学、現地採用、或いはそれらのコンボを経て応募してくる人がいる。

日本が嫌いなのだろうから、現地で外資かローカル企業に就職すればいい。
日系企業なんてミニ日本でしかないので、わざわざ海外の日系で働かなくてもいい。

私も日本が嫌いなのだが、日系中小によくある社内政治ができるほうだ。
もちろん身内経営なのだが、家政婦ばりに興味津々で見ている。
だから、日系が合わないということもない。

現実は厳しいだろう

台湾で語学留学とワーホリをしたのなら、台湾で就職すればいいのである。
わざわざ中国の日系に来なくてもいい。

そんなこと言っても、なかなか厳しいのが現実である。
給料はお世辞にも高いとはいえない。
大手EMSに入社できたとしても、日本人の働き方では絶対に通用しない。

かつて私は外資にいたのだが、やっぱり日系よりかなりシビアだった。
私もいつかPIP行きになるのかと思うこともあった。
それに外資もボスに気に入られたほうがいい。
360°評価もあった。
暗黙の了解で悪い評価はしないものだが、他人にどう見られるかも一応は気にしないといけない。

結局、なんとかなりそうなのが日系なのだろう。

語学を雄弁に語られても困る

同職種の経験がある日本人に来てほしいのだが、海外でそんな都合のよい話はない。だから、未経験でもいいかとなる。

監理団体のおばさんと同じように雄弁に語る人は多い。
雄弁に語るのはいいとして、それが英語や中国語など語学になると違うのである。もちろん語学は必要なのだが、アピールする部分ではない。

うちの会社で駐在に行く人は、そもそもが私を含めて海外要員である。
中小企業では小さい方ではないが、中小であっても今は海外要員を採用している時代だ。通訳込みの人を探しているのではない。

語学のアピールは、ほどほどにしていただきたい。

日本人なら本社や顧客に出すレポートや報告の類ができるので採用したい。
つまり、日本語である。

海外経験を雄弁に語られても困る

ワーホリは1年間ビッチリ滞在する人が多いのだが、ハシゴしてる人がいたりする。その他、現地採用を転々としている人もいる。

ワーホリをハシゴ、その後フィリピンに来てBPO、プロジェクトが終了。
現地採用とワーホリのコンボというツワモノもいて、実際にこういう人からの応募があるのだ。

うちは製造業なので、はたして大丈夫かとなるのである。
ビザの問題が発生するので、本人としては仕事なんて何でもいいのだろう。

海外に居たいだけの人を採用したい会社はない。

日本時代の仕事は営業だったり、事務だったり、販売だったりいろいろだ。
ワーホリでカフェや農場、ホテル、日本料理店などの仕事経験はある。
現地採用で別の仕事をしていた経験がある人もいる。

なんの仕事をしたい、できる人なのか見えない。

20代で短期間で転職しているとアピールできるポイントが少ない。
仕事の成果が出る前に辞めているからだ。
更にワーホリや現地採用をハシゴしていると、仕事のアピールが厳しくなる。そこで、海外経験をアピールせざるを得なくなり、雄弁に語りだすのだろう。

それも、ほどほどにしていただきたい。

どこに何年とか何カ国はどうでもよい。
滞在年数も大した意味はない。
年数を誇る発想は年功序列と何ら変わらない。

年功序列が嫌いではなかったのか。
ダブスタクソ野郎である。

今や珍しいことでも、貴重なことでもない

私はお金にうるさい人なので、自腹で海外に行きたくはない。
既婚でそのような考えには至らない。
それはリタイアした後でもよいと思っている。
しかし、こういう国なので自腹でも出ていきたい人がいるのは理解できる。

海外に行く人がこれだけ増えると、海外経験は大した売りにはならない。
自分で過大評価するのはやめた方がよいだろう。

同僚のローカルがこんな感じでとか、こういう考え方するんだ、びっくりしたけど、これも貴重な経験!
こういう類の話は仕事の実績と関係ないので、別に貴重でもないだろう。

私もこの手のカルチャーショックはあるが、ふーんぐらいにしか思わない。
貴重なのは現地のサプライヤーなどの人脈である。
重要なのは仕事に関する経験、実績を伴う経験である。

経験ではなく、知識と実績が必要である

一貫性のあるキャリアとまで言わないが、業種ぐらいは考えておいた方がいいだろう。

工場長を現地採用で募集する会社もあるので、昔と違って現地採用のキャリアパスはある。
しかし、こういう案件は製造業のしっかりしたキャリアが必要である。
現地採用やワーホリのハシゴをしても、応募要件すら満たせないであろう。

海外経験ではなく知識と実績が必要である。
それは語学の水準さえ満たせば、日本での知識と実績で十分だし、むしろそれは歓迎されることだ。

仕事のためではない

私と違って仕事をしに行ってるのではないだろう。
日本の習慣や風習が気に入らない人も多いので、快適な生活のために行ってるのだろうと思う。私も外国で外人として生活してるほうが楽だ。

しかし、仕事しないと生きていけない。
それにパートナーがいると、稼げない外人なんてウンコである。
嫌でもそれなりに仕事はしないといけないし、稼ごうと思うとポジションは取らないといけない。

それに海外で年を取ってくると、選択肢は減ってくるだろう。
日本に帰って来る人も多いだろうし、キャリアを構築して帰ったほうがいいと思うが、どうだろうか。

作業員レベルで帰ってくると、実習生と競合することになる。


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