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POWERSLAM: Dynasty Collective Vol. 1

僕が2001年から2006年にかけて製作した楽曲をまとめたアルバム「POWERSLAM: Dynasty Collective Vol.1」のデジタル版をBandcampでリリースしました!

せっかくなので全曲解説をしようかと思います。このアルバムの最大の特徴はこれ以降のアルバムがCubaseでのソフト完結型に対して、今作は全てハードウェア環境で製作され最終マスターはDATの時代の音源を収録していることにあります。

01. SucK My EuphoriA (*One Family* Experience)

オリジナルはアナログ盤「Fantom EP (DN-005)」収録。JungleライクなBreakbeatsとサイン波BASSで始まり、MC RALLYさんのボイスサンプルとともに4x4にビルドアップ。Happy hardcoreからUK Hardcoreにサウンドが変化していく時代の雰囲気が詰まっていると思います。4x4のパートでBASSにサイドチェーン(当時の最新トレンド!)かかってるけどこれはハードウェアコンプでやってますね・・・

02. Friendly Madness '05

アナログ盤「THE IBARAKI MADNESS EP (RUSH-0005)」収録。当時Eclipse - 24-7 (Breeze & Style Remix)が流行りまくってて「最新のUK Hardcoreに負けないくらいアガるHappy hardcoreを作りたい」と思って作った曲。ミックスしやすいイントロから確実にブチ上がるピアノブレイクの構成とスムースなBASS+KICKパートへの流れは当時のHappy hardcoreサウンドを1歩進化させられたと思っています。

03. CBM

たぶん静岡に行った時に先輩DJさんにいただいた大量のガラージのMIX CDとかに影響を受けて、ドライなのにめちゃくちゃ熱いグルーヴのサウンドにハマって作った曲だと思います。意味不明にハッピーなSTABがずっと鳴ってるのが好きです。

04. JANOME FUNK

お囃子とか和太鼓でドラムンをやりたいなと思って作った曲ですね。いろんなレコードやCDからお囃子をサンプリングしました。かなり和風な感じに仕上がって気に入っています。

05. Don't Need UR Luv (In 2 The Light Mix)

オリジナルはアナログ盤「Bitter Sweet Magic EP (DN-002)」収録。Breakbeats happy hardcoreだったものを同じアカペラでUK Garageとか2stepっぽい感じに仕上げたバージョン。コードっぽいサンプルにKORG Kaosspad通してるのが当時っぽい。川崎クラブチッタでやったLIVE音源からMC NatsackさんやKonny MCさんの声サンプリングしてますね。「悩む勇気、疑う勇気、くじけない勇気」ってサンプリングはテレビ番組からですね。

06. MAKE IT MAD

アナログ盤「Bitter Sweet Magic EP (DN-002)」収録。哀愁系ピアノ、ソウルフルな熱い女性ボーカル、重く分厚い歪んだキック!僕が最も愛するKniteforce 50番台サウンドです。中盤からのシンセブレイクもまさにKFって感じ。4x4 KICKに馴染むようにシーケンスされたブレイクビーツも渋めで気に入っています。

07. Knites Of States (Break Beats XTC)

アナログ盤「Forever Hardcore EP (DN-001)」収録。Inful*8名義のOldskool breakbeats rave tuneです。シンセブレイクではRoland α-JUNO2のうねり感が出ていますね。キックは909のサンプリングを卓ミキのゲインで歪ませて作ってた気がします。

08. Dream Up feat. Mari*F (Sweeter Sweetest Mix)

オリジナルはアナログ盤「Forever Hardcore EP (DN-001)」収録。当時「4枚組コンピとかにしか収録されないHamの謎Remix」にハマってて、そう言うイメージで作った浮遊感のあるRemix。定番の裏打ちBASSじゃなかったり、ストリングスが印象的だったり、当時のHamっぽい感じをかなり意識してますね。今でもこういうJungle Bassぽいのは凄く好きです。シタールっぽい音使っているのも今聞くと新鮮。

09. One Family (Remix)

2003〜2005年に開催されていたパーティー「One Family」のテーマ曲が欲しくて作ったもの。超定番のクラシックアカペラをどう料理しようかって思った時に当時大阪から出て来たFuture Investigaのサウンドにめちゃくちゃ触発されて"少し厚みのあるコードで構成してるんだけど音はハイファイ"みたいなバランスを意識した気がします。展開も当時のイギリスっぽさよりも大阪のLIVE PAっぽいガンガン変わってくフロアライクな感じに仕上げてます。

10. Turntable Blowjob In The Dancehall

GUHROOVYのサイト見てて、ディスクレビューにアーメンとかサンプリングとか自分の好きな単語が並んでるアルバムを発見して、Shitmatってアーティスト名も最高!と思って試聴したら最強!僕とブレイクコアとの出会いでした。矢継ぎ早にテンションのあがるサンプリングが滝のように降ってくるサウンドに衝撃を受けて自分でも作ってみようと思って作ったのがこの曲です。

11. Tales Of Fantasia (Breakbeats Crazy Massive)

アナログ盤「MoMo EP (DN-003)」収録。Panacea的ハードエッジなサウンドスケープとHappy hardcore Raveらしい強烈なピアノブレイクを融合させたくて作った曲。色んなレコードからアカペラを寄せ集めて構成したボーカルパートが気に入っています。4x4パートとドラムン的なビートパートの掛け合いもオリジナルな感じです。たぶん当時「Luna-C Projectシリーズの自分的解釈」みたいものを作りたかったんだろうなと思います。

と言う感じで、全曲レビューしてみました!

ちなみにデジタル版が出ましたが、CD版は今なお絶賛発売中です!ブックレットや内ジャケのデザインもこだわって作っているので興味ある人はそちらもぜひ!

RAVERS UNITED https://raversunited.base.ec/items/14356118

DIVERSE DIRECT (Available from overseas) http://diverse-direct.com/dynasty-records/dncd-001/

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