ChatGPTで献立を立ててみた

はじめまして。
私は病院勤務の管理栄養士です。
ChatGPTを初めて触ったのは2023年7月頃。
その後しばらく放置していましたが、2023年11月頃に仕事で必要に迫られ再度触り始め、以降、公私ともにどっぷりです。
とうとうChatGPT Plusへの課金にも踏み切ってしまいました。


「献立をAIが自動で立ててくれたらどんなに楽なんだろう」と妄想を膨らませたことがある管理栄養士は、きっと私だけではないはずです。

この記事は、2023年7月当初、ChatGPTを触り始めて2日目の私が、この願いが実現するか試してみたものの写しです。

現在もまだまだ勉強中の身ですが、本記事の当時と比較すると
プロンプト(利用者がAIに対して処理や入力の命令を出す文章のこと)の質が向上し、回答の精度も高まっています。
その成長の程度はまた今後のお楽しみということで、取り急ぎ本記事では、超ど素人の試行錯誤をお楽しみください。
--------------------------------------------------------------------------------

YOU
30代の自衛隊の適切な必要栄養量を担保できる献立を作成してください。ただし、食材の重複は1日に3品までとし、三日間の献立を立ててください。

ChatGPT
もちろんです。以下は30代の自衛隊員の必要栄養量を担保するための3日間分の献立です。食材の重複を最小限にしてバランスの取れた食事を提供しています。

Day 1:

  • 朝食: オートミール、ヨーグルト、フルーツ、ハードボイルドエッグ

  • 昼食: 鶏のグリル、玄米、サラダ、味噌汁

  • 夕食: サーモンのステーキ、ロースト野菜、ご飯、味噌汁

Day 2:

  • 朝食: スクランブルエッグ、トースト、ヨーグルト、フルーツ

  • 昼食: 豚肉の炒め物、炊き込みご飯、サラダ、味噌汁

  • 夕食: 牛肉の煮込み、じゃがいも、野菜炒め、ご飯

Day 3:

  • 朝食: パンケーキ、ヨーグルト、ナッツ、フルーツ

  • 昼食: タンドリーチキン、クスクス、サラダ、味噌汁

  • 夕食: 豆腐と野菜のカレー、ご飯、漬物

これらの献立は、必要なタンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルをバランスよく取り入れることを考慮しています。ただし、個々の栄養ニーズに合わせて微調整することをおすすめします。

You
上記の献立をより日本人の味覚に合致した伝統的な和食中心の内容に変更してください。主食は毎食ご飯にしてください。さらに、塩分量も1日7g以内収めてください。

ChatGPT
了解しました。日本人の味覚に合った伝統的な和食中心の献立を作成し、1日の塩分摂取量を7g以内に収めるように調整いたします。

Day 1:

  • 朝食: ごはん、梅干し、納豆、味噌汁、焼き魚

  • 昼食: ごはん、鶏の照り焼き、切り干し大根の煮物、ほうれん草のお浸し

  • 夕食: ごはん、鯖の塩焼き、漬物、味噌汁、豆腐とわかめの酢の物

Day 2:

  • 朝食: ごはん、納豆、味噌汁、焼き魚、小鉢(ほうれん草のお浸しなど)

  • 昼食: ごはん、豚しゃぶ、野菜の煮物、味噌汁、漬物

  • 夕食: ごはん、鶏の唐揚げ、きんぴらごぼう、味噌汁、ほうれん草のお浸し

Day 3:

  • 朝食: ごはん、納豆、味噌汁、焼き魚、小鉢(ひじきの煮物など)

  • 昼食: ごはん、鮭の塩焼き、大根と人参のおろしポン酢、味噌汁、漬物

  • 夕食: ごはん、豆腐と野菜の煮物、味噌汁、漬物、たたききゅうり

これらの献立は和食の特徴を生かりながら、バランスの取れた食事を提供しています。塩分量も1日7g以内に収められるよう心掛けて調整しました。食材や料理のバリエーションを通じて、栄養バランスを保ちながら食事を楽しむことができるでしょう。

You
1日に2500kcalを摂取しようと思った場合、上記の献立のご飯の量、並びに2日目の鶏の唐揚げの鶏肉の量は何グラムになりますか?

ChatGPT
1日に2500kcalを摂取する場合、ご提供いただいた献立のご飯の量は、おおよそ茶碗1杯(約150g)を想定しています。そして、2日目の鶏の唐揚げの鶏肉の量は、約150gとなります。ただし、具体的な調理法や食材の種類によっても微妙な違いが出ることがありますので、参考程度にお考えください。

You
ご飯の量が150グラムでは若干少ないように感じます。いかがでしょうか。

ChatGPT
申し訳ありません、誤解が生じました。ご指摘いただいた通り、通常は一般的にご飯の量はおおよそ茶碗1杯(約180〜200g)が一般的です。2500kcalの摂取を考えると、ご飯の量を茶碗1杯(約180〜200g)として計算されることをおすすめします。

2日目の鶏の唐揚げの鶏肉の量は、約150gとなりますが、これも一般的な目安です。具体的な食材の種類や調理方法によっても微妙な違いが出ることを考慮してください。お食事の際には、自身の満腹感や健康状態に合わせて調整することが大切です。

You
ありがとうございました。大変参考になりました。引き続きよろしくお願いします。

ChatGPT
どういたしまして!お役に立てて嬉しいです。何か質問やお手伝いがありましたら、どうぞお気軽にお尋ねください。引き続きお手伝いさせていただきますので、どうぞよろしくお願いします!

----------------------------------------------------------------------------

以上です。
まだまだ粗削りな部分は多くありますが、AIの進歩や可能性に強い魅力を感じませんか?
食事摂取基準に準拠したエネルギーを踏まえた食材分量を回答できるかを試すために、1つ目の質問ではあえて年齢と職業のみの具体性を欠いたプロンプトを提示しました。
しかし、それだけで適切な回答をするのは、現在のChatGPTにはまだ難しいようでした。必要エネルギー量や主食量(妥当なPFCバランス)を最初の段階で明確に提示したほうが、実用的な回答を早く得られそうです。

私たち利用者に求められるのは、仕事のどの部分をAIに担わせるかを見極める力、無駄のない回答を導き出すための適切なプロンプトを提示する力、誤った回答を見逃さない確かな知識・批判的に文脈を吟味できる読解力といったところでしょうか。

需要があれば、私のnoteでは、このようなChatGPTなどAI関連をはじめとした、管理栄養士業務における医療情報関連の話題を幅広く取り扱っていければと考えています。
ご興味をもっていただいた方がいらっしゃれば、リアクションをくださると幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?