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いつもの日常に「打率3割」を取り入れたら、自分に優しくなれました

突然ですが、私のモットーは「打率3割は上出来!」です。
日常のハードルをグッと下げて、生きやすくしてくれる、なかなか便利なモットーなので、みなさんにお披露目させていただきます。

「何もできない」を経験する

2015年秋から2019年(今年!)春まで、私はうつ病を患っていました。治療を始めた時、重度&入院も勧めるレベルということで、ありとあらゆることができなくなっていました。

と言っても、想像つかないですよね。例をあげてみましょう。

家事できない。仕事できない。
そもそも1時間以上、身体を起こしていられない。
音楽ムリ。テレビ無理。活字ムリ。
(五感刺激が普通の100倍くらいに感じて疲れます)

ほぼ無理。そんな24時間が続いていきました。

それでも、そんなできること0%の日から、少しずつできることが増えていきました。

でもね、1%ずつぐらいしか進歩しないんですよ。それがとっても腹立たしい。10%、30%になっても、やっぱり「できていない」と感じてしまう。

確実に治ってきているのに、「できる日」が全く想像できないつらさに打ちのめされていました。

打率3割はすごい

そんなある日、ニュースで「トリプルスリー」という単語を耳にしました。

「トリプルスリー」とは日本プロ野球において打者が同一シーズンに「打率3割・30本塁打・30盗塁」以上の成績を記録することで、とってもすごいことらしい。

ふーん。打率3割ねぇとなんだか妙に気になって調べてみると、あのイチローさんの日米通算成績も3割2分2厘そう3割です!

2019年度シーズン終了時の通算打率3割以上は、たったの26人(2019年現役選手も含む)しかいない。偉業なんですね。

※打率の計算式
打率 = 安打÷打数
打数 = 打席数-(四死球+犠打+犠飛+打撃妨害+走塁妨害の数)

10回のうち3回ヒットを打てるのは、すごいこと。
それを毎日続けることは、とてつもなく、すごいこと。

そう、打率3割はすごいことなんです。

私の打率は何割なのか?

ふと、自分のことに置き替えてみたのです。
私はいったい自分の打率が何割だったら合格だと思っているのだろうかと。

たとえば、早起き。
30日間毎日はできなかった。だけど、10日間はできていた。
これって、打率3割3分3厘ですよ。ね?

たとえば、晩ごはん。
白いごはんとお味噌汁しか作れなかった。あとはスーパーのお惣菜2品。
4品中2品作ってるということは・・・5割!そう夢の5割!MVPおめでとう状態。

それまでの私は、80%~100%できている状態を合格だと思っていた節があります。
なんとオコガマシイ!我ながらハードルが高すぎです。

日常打率も3割で合格だとしたら

3割超えたら、それはもう「よくできた」ってこと。そう思えたなら、多くの日々が合格ラインを超えてくるのです。

ついでに、この日常における打率論のいいところは、「打数」という枠を組みかえれば、いくらでも3割を超えることができることです。(自分自身のさじ加減。ゆるゆるの日があってもOK)

できていることの分量は変わらないのに、見方を変えただけで、「今日はいい一日だった」と思えるのは、なかなか素敵なルールだな!と気づいたのです。

打率3割は上出来だよ!と大声で伝えたい

うつ病の治療中も、治ってからの今も、日常打率3割論を採用中です。

ついつい自分で合格のハードルをあげがちです。できていない気持ちが増えてくると、打数と打率について整理しなおして「なんだ。そんなに悪くない。上出来!」と再確認しています。

一生懸命取り組んでいても、結果が満点になるとは限らない。プロ野球選手でさえ、打率3割で上出来なんですから。
そんな当たり前のことを忘れてしまっていたことも、うつ病の要因のひとつかもなと思っています。

「できていない」と下を向くよりも、「できている」ことにスポットを当てて、それを明日へのチカラに変えていく。この生き方のほうが、今の私にはちょうどいいみたいです。

今日はいい日だったと思える日が増えるとともに、私はどんどん生きやすくなっていきます。

それでは、最後に12月2日の私の打率を発表します。

× ゴミ捨て 
× 早起き 
× ウォーキング 
× 部屋の片づけ 
○ スーパー買い出し 
◎ 料理(4品も!) 
○ 食器洗い
◎ オーダー作品制作 
◎ noteこの記事書いた

打率5割5分5厘。◎あるから、ほぼ6割!(さじ加減が大切)
まさかのイチローさん超え!スカウトされちゃうかも。

みなさん、今日もよい1日を。

\ありがとうございます!/ たくさんのnoteの中から読んで頂き、嬉しいです。ご厚意は、おいしいものとアートめぐりに。それを励みに犬づくり&エッセイがんばりますっ!