見出し画像

チョコレートの秋、到来です!

外を歩いているだけでチョコレートが緩くなってしまう、暑い、暑い京都の夏が去り、「チョコレートの秋」がついに到来しました。
チョコレートメーカーで過ごす夏も秋も初めてですが、こんなに嬉しいものだとは思いませんでした。

Dari Kでは、この時期には来年のバレンタインの企画がスタートしています。同時に秋、冬のギフトも慌ただしく企画会議を重ねて、ついに色んなものが形になろうとしています。

夏までは、ずっとテレビ会議などがメインになっていただけに、「ソーシャル・ディスタンス」と言いながら距離をあけていても、同じ場所で顔を合わせて、話し合いをするのは、やっぱりいいなと思います。
誰かが後ろを通る時に、遠慮をして椅子を動かす音や、事務所に忘れられた水筒を見て「また!」と忘れ物常習犯を名指しすることなく笑いあったり、階段を上ってくる人の足音で誰かを予想したり、そのすべてが愛おしく感じてしまうのは、やっぱりそれが当たり前じゃない日々が続いたから、なんですよね。

画像1

今春に入社したばかりで、この会社での「普通」というのは経験できていませんが、前職の語学プログラムで一緒に働いていて、新入社員として様々な業種の会社に就職した大学生ボランティアの子たちは、社会経験もなかったために、再就職だった私なんかよりももっと不安な日々を過ごしたようです。
皆にとって大変な春夏が終わり、久しぶりにそのうちの何人かに会う機会を持つことができました。その場には、私が前職を離れるのに必要なだけの自信をたくさんくれたメキシコ人のネイティブ・ティーチャーもいて、半年ぶりにハグしてもらいました。
母国を離れて、外国人があまりいなかった時代に日本で子育ても、社会人経験もしてきた彼女は、私の人生における先生でもあります。
「カオリ、あなたは大丈夫よ!」
別に褒めてもらっているわけでも何でもないのですが、いつものようにそう言いながら、肩に回された手の温かみにホッとしたのでした。

思えば、“ソーシャル・ディスタンス”の名のもとに、肘タッチで握手の代わりをしたり、エア・ハグをしたりしていましたけれど、人間にとって人の温かさを感じることは必要なんですね。
赤ちゃんもたくさん抱っこしてもらった方が免疫力が高まると言います。精神論でウイルスに勝てるわけではないですが、大切なものはそれとは別のものとして失わずにいたいなと改めて思い、帰宅してからも子供たちを膝の上に乗せて、話を聞きました。
子供とは常に、ソーシャル・ディスタンスなんてものは、ずーっと存在しなかったんですけれどもね!
(広報部員・中崎)