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驚愕の事実!代表・吉野のエネルギー源は〇〇だった!?(2)

代表・吉野の対談続編です。9年以上にわたり、ソーシャルビジネスを牽引してきたドライバーは何なのか語ります。前編をまだお読みではない方はこちらをどうぞ。

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吉野 それは、一言でいえば“怒り”ですよ。

Q ……ええ!?(思わず言葉を失う)

吉野 この仕事が好きとか、面白いだったら、やっぱり違うってなった時とか、辛い時とか辞めてしまうっていう選択肢があると思うんです。でも、なんでインドネシアに行って、経験のないチョコレート屋やって、人生そのものをかけているかっていうと、それは、皆がやらないから、という怒りなんですよ。
人が何かするときって大きなエネルギーが必要じゃないですか? 僕の場合、怒りが大きなエネルギーになっています。

Q 半沢直樹みたいに……。

吉野 原料がなかったらチョコレートは作れないわけじゃないですか。でも、雨が続いて収穫がない時、相場が下がっている時、カカオ農家の人たちがどんな気持ちで過ごしているか誰も知らない。自分たちにどうにもできない状況を、ただ見ているだけしかできない生産者の思いを誰も知ろうとしていません。
販路開拓のために子会社を作るチョコレート会社はあっても、原料の調達は商社に任せてしまっています。良いチョコレートを作るために、お客様に満足してもらうために、そこに集中することが必要だと一見もっともらしい理由はあるかもしれないんですが、それは無責任じゃないかなと思ってしまうんですよね。悪気はないんだけれど、無知なんです。

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Q ……吉野さんのそこまで強い言葉を初めて聞きました。

吉野 ずっとね、国内大手のチョコレート会社が、小さくても無視のできない、厄介な存在のDari Kを飲み込んじゃえと買収しにきたら、勝ちだと思っていたんです。

Q えええ!?

吉野 Dari Kに任せてくれたら、ガーナとかでもインドネシアで作った仕組みを現地で作り上げると提案したこともあるんです。

Q そ、そうなんですか。でも、確かに……。大手の力とかお金をもって動いたら、Dari Kみたいな小さな会社が一生懸命フル回転するよりも、もっと速いスピードで変われそうな気がします。

吉野 大手にもDari Kの取り組みに興味を持ってくれている人はいますし、親しくさせていただいている人もいます。カカオ農家の収入を安定させるといったDari Kがやっている取り組みが重要だと思っていないわけではないんですよね。ただ、会社として、CSRでアピールできるというメリットと、原材料のコストアップを天秤にかけてしまっている。

Q コストが問題だということですよね。確かにDari Kのような取り組みでは、コストは確実に上がります。人を派遣して、良いものを作るように指導して……そして、さらに高く買う。

吉野 そう。確かにガーナで学校を建てるといった活動はしてますし、現地だってそれはありがたいと思いますよ。でも、根本的な解決にはなっていない。

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普段は穏やかな代表・吉野の怒りのスピーチ、まだまだ続きます。