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【マンデラエフェクト】「どんどん焼き」のパッケージが記憶と違う

唐突だが、駄菓子の「どんどん焼き」を思い浮かべていただきたい。
あの小粒なあられ菓子である。

おそらく、マットな質感の白いパッケージに、版画みたいなタッチで描かれたハッピやふんどし姿の男が、神輿を担いでいるイラストを想像したのではないだろうか。

では正解を発表しよう。


…あれ?こんなんだっけ?

ハッピの男はいない。筋肉隆々のふんどし男もいない。神輿もない。丸っこい子どもが太鼓を叩いたり、笛を吹いているイラストだ。
個人的には、大太鼓のピンクはっぴの子が気になる。こんな谷間のある子居たっけ…!?


実は「どんどん焼き」については、掲示板や知恵袋で、「記憶にあるイラストと違う」という声が散見される。


類似商品の「餅太郎(縦型で塩味、ピーナッツ入り)」と混同しているのでは?という説もあるが、そちらのモチーフは桃太郎や花咲か爺さんなどの昔話なので、祭りの男たちは出てこない。

私の記憶でも、「どんどん焼き」といえば、お祭り男たちが神輿を担いている、ガサガサしたタッチのイラストだ。
しかも中身はソースじゃなくて塩味だったような…?


森三中のYouTubeチャンネルの駄菓子回に「どんどん焼き」と「餅太郎」が両方出てきたが、動画内でもコメントでも、パッケージの違和感に触れている人は居なかった。(7:00~)



これはいわゆる「マンデラエフェクト」という現象だ。多くの人が、事実と違う記憶を共有することを指す。
「ラピュタの幻のラストシーン」とか「ピカチュウのしっぽの先は黄色じゃなくて黒」などが有名だ。


Wikipediaには他の例も載っているが、個人的にびっくりしたのが「『巨人の星』のオープニングで飛雄馬はローラーをひいていない」という事実だ。

当時の視聴者に「ローラー=重いコンダラ」と誤認されていた、みたいな話とセットで記憶していたのだが…。
『クレヨンしんちゃん』のアニメで、あいちゃんがローラーを引きながら「コンダラーッ!」と叫ぶパロディシーンまであったのに。

OP動画を確認したら、確かに「思い込んだら」の部分にローラーをひく飛雄馬のシーンはなかった。
実際は、飛雄馬が雪の中を走らされているシーン。


こういったアニメのマンデラエフェクトについては、映像があればある程度検証しやすいが、駄菓子などの食品系は、製造会社のホームページに記載がない限り、あるいは当時の写真が残っていない限りは、検証が難しい。

「どんどん焼き」のパッケージ変遷の情報は、特に公式サイトには載っていなかった。(ちなみに正式名称は送り仮名なしの「どんどん焼」らしい)。


更に、知恵袋では「昔はあたりくじ付きだった」という説まで見かけたし、「どんどん焼き」の謎は深まるばかりだ。

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