スペシャルアクターズを観たよ

今日は娘に薦められた映画を一人で観に行って来た。遊んでばっかりの不良Ba-baで申し訳ない。

カメラを止めるなの上田慎一郎監督の第2段という事で初日から一杯かも知れないと思い予約までして行ったのに、何と!私を入れて7人しかお客さんが居なかった。

どうりで、受付で映画名を確認された訳だ。予約する迄も無かった…

『スペシャルアクターズ』
それでも面白かった。

カメ止めが100点とすると此れは80点かなぁ…
前作が予想を遥かに超える面白さだったので、どうしても期待値が上がってしまったが、前作を越えるまでは行かなかったかな…と思う。

でもこの映画は自分に自信が持てない人や精神の病気にかかってしまった人に是非見てほしい作品だった。

精神を病んでいる人は誰も治してくれないという深い絶望の底にいるのかも知れないが、自分が治すスイッチを押すしか無いんだと訴えている。

何度も、ちゃぶ台返しされる展開は、全てに伏線が張られていた前作とは少し趣が違ってハラハラさせる場面を随所に折り込みながら最後にはやっぱりホロリとさせられてしまった。

弟が兄さんを想う愛に感動する。えーーそういう事かぁと。そして人生は自分がどんな主役にもなれる御芝居だと思えばいい…とも感じた。

精神を患った隣人と10年以上深く関わってきたが長引く程治り難いのは、本人が段々治す気を失っていくから周りがどんなに一生懸命に治そうとしても本人はこのまま甘えて居たいと思う様になる。

だって現実社会は厳しいし忙しいし何時迄も構ってくれない。又病院に入って守られる事を望んでいる様にさえ思えた。

そんな彼等を目覚めさせるには、やはり身近な人の深い愛情が必要なのだろうか⁈
親は将来を案じて疲れ果てていた。
身内に全部押し付けるには荷が重すぎる。
じゃあ誰が後押しする役を担えば良いのか…?

そんな事を考えながら観ていた映画はそんなに重く無く、時々笑いを誘いテンポ良く流れていきドタバタ喜劇といった構成になっていた。

最後の方で主人公の歩き方が溌剌としていたので病気を克服した証なのかと思いつつ、全てを知って又気絶するシーンで終わったので、やはり完治は難しいが自信が無くても胸を張って大股で歩こうよ…と思った。

上田監督の次回作も楽しみにしてます。

#スペシャルアクターズ #映画 #コラム

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