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The Original

友達と美術館に行ってきた。たぶん人生初美術館。

超ざっくり言えば「デザイン」の展覧会。

デザインの歴史を感じる。

目的とする機能を感じる。




新宿駅から写真を撮り始めたので、展覧会の写真と混ぜて貼っていく。



新宿駅

愛する虚構を、電子の虚構を通して、虚構に箱に収め、虚構の海へ流し、それをまた誰かが虚構として受け取る。




指の欠損したハト
上のハトが移動してひとりで休んでいた



新宿駅東口。アイフルの文字がおぼつかなくて不安になる



ぐにょって上に上がってるのがすごく気になった。駐車場を建築中?骨組みの段階でぐにょってする必要があるんだろうか。


筋肉食堂

メシ、友達におごってもらった。

なんも言わないとミディアムレアで出てくる



東京ミッドタウン

東京ミッドタウンのセブンイレブンのデザイン。美術館に入る前からデザインを感じる



The Original

幕の少し右手奥が自動ドアの入口なのだが、ただのガラス張りのに見えて通り過ぎてしまった。





エクストラソフト

一番好きなやつ。入場してすぐに見えてくる。使い手がその時の気分で組み合わせを変えられるという自由度の高いデザイン。

自分が普段やっていることに近いと感じた。床に寝て、掛け布団と枕とひとり用ソファをその時の気分で組み合わせて使用する。そうやって何かバランスを保っている。

そのアイデアを「ソファ」というひとつのアイデアの中に収めたような感じがする。

「自由度のデザイン」とでもいうべきか。

自分の中で使い方のパターンを組み上げてから、すこしずつそのパターンを変化させていくことで、自分の身体への理解が深まっていく。それを変えようとすること自体が創造的である。そんなかんじがした。



みのむし。和紙がいい


作品そのものの構造から光をデザインしている。ただ電球を裸で使うのではなく、フィルターを噛ませる。そのフィルターを幾重にもかける。濃いところと淡いところをつくる。光源となるものの大きさと、そのまわりの光の流れをコントロールするもの。そしてそのカタチ。


特に好きだったのがこれ。

この作品自体がかなり純粋なカタチに近いアイデアに見えた。アクリルブロックの中に何を配置したらどんな光が出てくるんだろう。アクリルブロックの中に、光を通さない素材を配置したり、色をつけたり、アクリルブロック自体の形を変えたり、光源を複数使ったり、そういった想像が巡らされた。

その想像を膨らませてくれること自体が心地よく、ワクワクして、すごく好きだった。



退館してからもずっと光を見ていた。光の広がり方、その強さ、どんな場所のどんな光もデザインされコントロールされているのを感じる。

これが初の美術館への訪問だったが、美術館に行く楽しみとは、文化資本とは、こういうものなのかもしれない。



あとはテキトー

火山灰をつかってつくられてるんだっけな。つくるのに苦労したと書いてあったような気がする。聞いてみなければ一生知ることはなかったであろう知識。何も考えずにただそこにあるものを受け入れていることの未熟さ、恐ろしさを感じる
普通に欲しい
グラスに線を入れるという発想はなかった
倒れにくそうな可変机
母性
アニマリという名前らしい。作者がマリさん、イメージがアニマル。一枚の板という制約の中での作者の創造性と、遊ぶ子どもの創造性、そのどちらもが備わっているのが美しい。また、過剰にデフォルメされているのに「それ」に見えるのが好きだ
確かに考えてみると計算機は美しい。ガラケー、スマホにも受け継がれている。現代まで受け継がれている根源的なデザインのひとつ
一本のパイプの可能性
見た目は座り心地が悪そうなのに、座ってみると案外やわらかくてギャップで快楽を感じる。空間のデザインに役立つのに、機能が良くデザインされている
金型で木を曲げる技術があると知って驚いた。こんなのが量産されたらしい
壁。作品ではないが、無骨な空間だから、作品がより際立つ。デザインは、それそのものだけではない。空間・環境はデザイン
パッと見というか今見てもなんなのかよくわからないが、自身の作業場をモノに収めるというアイデアの何かだった気がする。わからないけどアイデアが好きだった
カロリーメイトは食品のデザイン。撮ってないけど、体温計とか現代の日本製品が多数あった。
紙で作られている。触れないので強度は確かめようがないが、構造的に強度が上がるってのはわかる。おもしろい
ゴミ箱のデザインですら美しく思える
テディベア。そういえばすでにこれがデフォルメされたものだった。デフォルメというと、絵の中のことだけのように思っていた
プジョーのミル
折りたたむ構造のうつくしさ
何に使うのか知らないけど、環境負荷が低いらしい。質感がなんかいい


以上。

おそらく貼った写真の3倍以上の作品があり、何より文字が多いので、万全な状態でいけばよゆうで3時間はつぶれる。美術館のコスパの高さを知った。

バウハウスってすげえんだな〜戦争がデザインに影響を与えてきたんだな〜とか雑に歴史などの知識もついた。

そんな感じで、美術館を巡りたいという気持ちが強くなったのでした。




帰りに見た高層ビルは、上の方が変な形になっていることに気づいて「あれにはどんな意味、どんな機能があるんだろう」と考えるようになっていた。

デザインについての展示会に行くことは「既存の何かに興味を持ち、問いを立てるため」なのかもしれない。

そうやって考えること自体が楽しい。

僕は、これから先、ただ街中を歩いているだけで、何かしらの人工的なものを眺めているだけで、何かしらの楽しみを見出していけるようになったのかもしれない。





これは余談なんだけど、24時間の歩数記録が更新されました。朝起きてこれを書いているのだけど、まだ疲労が残っています。

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