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戦略的パート主婦になった話

わたしは仕事が続かない

わたしは仕事が長く続かなかった。何が嫌というわけでもなく、なんとなくスキルアップを求めたり、刺激か欲しくて辞めていた。若人が言い放つイメージの「ここはわたしの居場所はない」的なノリで辞めていた。

1.自動車保険代理店を一年で辞め

2.損害保険会社の自動車事故SCで事故処理を行うも、精神の危険を感じて三年で辞め、ソニーファイナンス系コーセンターやら保険代理店を経て

3.損害保険会社コールセンターのSV(ここは長くて五年)というなんともまあ、よく辞めるのにスキマなく決まりますねあなたラッキーぐらいの独身時代だった。似た系列の職業だから決まりやすかったのか若さ故に採用されたのか。長くなるから割愛した短期の仕事やらなんやら入れたりしたら七社やわ。なななんと七社。

わたしは占いが好きなので、こんなに仕事が変わるなんて人として何か欠陥があるのでは?と相談したこともある。あ、占い師に言う話ではないと今気がついた。占い師は首を横に振ってくれた。「あなたに問題はありません。あなたは頑張っている」と。今でも覚えている。ありがとう救われました。

降格を申し出て考えたこと

スーパーバイザーという職につけたということは、仕事が全く出来なかったわけじゃない証明だ。席だけは30代で半沢直樹が座ってる席だ。たくさんのADさん(受電する方)を見渡す圧巻の上司席。受電で困れば、モニタリングに入り小声や紙で指示。上司に変われというクレームはもちろんわたしだ。出張もあり、一か月九州にいたこともある。給料に関わる評価もしなくてはいけないわたしには大役だ。

正社員の話が来たときわたしは受けてみることにした。なぜなら2.損害保険会社の自動車事故SC  でも同じ話があったのに自信が無くて逃げたからだ。今回は逃げずに受けてみようと素直にそう思った。嫌な予感はした。やっぱり結果的にやっぱりその器ではなかった。(やっぱり二回)まず第一に、わたしはめちゃくちゃプレッシャーに弱い。「おまえ、人より給料を貰ってるなら働け」という視線を感じると力を発揮できない。第二に新しい会社のため、わたしより先に契約社員から社員になった先輩がいなかった。第一号だったのだ。前例ないのとか、わたし切り開くタイプじゃないし無理。この仕事でトップでやっていくのは無理。と無理をたくさん掲げて自ら申し出て華麗に一年でまた契約社員に戻るのであった。こんな人いないだろう!?アハハハハ。楽になると同時に、もうこの会社で一生働くのは無理だわ。そう思ってしまった。何を目標にすればいいかわからない。どうやって生きていく?わたしが正社員を降りたことで自分の得意分野がわかった。

もしかしてわたし、パート主婦にめちゃくちゃ向いているかもしれない。

まず、家事とパートという二つの仕事で切り替えができる。はっきり言おう。逃げ道があるこの方式。ひとつの仕事に人生を絞らない方式わたしは

大泉洋方式

と勝手に命名している。大泉洋は、キー局で主役をはれる俳優だが北海道での仕事がたくさんある。「失敗しても片方ある」という考えが安心をもたらし結果、「わたしあんまり失敗しないんで」ぐらいに自分のポテンシャルが高まるのだ。

もう一つ、たくさんのADさんと雑談していて、わたしが得意なんじゃないかと感じる分野があった。それは家族という人間関係。

もしかしてわたし、義実家とうまくやれるんじゃないか。

年上の人と話すのがもともと好きだ。楽しい。そしてなんたってかなりの早起きだし、支度とトイレがめちゃくちゃ早い。これはお出かけやお泊まりするにあたり相手ストレスを与えないかなりの武器になる。家事は得意ではないが、結婚する前から「わたし何もできないんで」キャラで推そうとまで考えていた。そして未来の夫は義実家とうまくいく嫁を誇りに思ってくれるハズ。(実際はされてない)

そしてそれから猛烈に婚活して結婚した。(割愛したが婚活も大変やった)世の中、義実家が嫌いで苦痛な方もいる中、わたしは一週間義実家に泊まることのできるスキルがある。

仕事に行き詰まった時はチャンス

わたしはあの時正社員から契約社員に自ら降格を申し出なければ、今の人生はない。何が嫌か。何がダメか。必要以上の忍耐など30代にはいらない。得意不得意と自分にとって大切なことを考えれば周りだって幸せにできる。機嫌よく生きることが周りを幸せにするのだ。

はたらくってなんだろう

わたしにとっては逃げる道がたくさんあることがポイントだった。皆はどうだろう。家事育児に生きるのも働くこと。人の役に立ててると感じたり、とにかくお金が大好きだっていい。自分の得意な分野が見つかれば人生は楽しくなる。自分は何をやってもだめだと思っていた。だが、仕事のステップアップばかりが人生ではない。ひとつの仕事をやり抜くのも、副業をもつのも自分らしく生きていけるならそれもいい。仕事がうまくいかなくて、専業主婦になるのも、シングルで存分に仕事するのもはたらき方は無限大だ。

大泉洋方式ならぬ、あなた方式のはたらきかたがある。

今日もわたしは、パートに行く。家族の笑顔を願って。





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だら子

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その倍好きやねん。
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年子女子達の母。疲れやすい40代。スーパーレジ係。懸賞。令和ママ川柳優秀賞。宣伝会議賞 協賛企業賞。「バーベQあじって何味」キャンペーン最優秀賞「5分後に残酷さに震えるラスト」に短編掲載(河出書房新社より発売中)Panasonic「#はたらくってなんだろう」審査員特別賞。