宝くじ魔法学校【毎週ショートショートnote】
人魚姫は、驚きました。
「え、ここで学べば魔法使えるの?これはガチです!?足が手にはいるし、王子もフラゲできるじゃん」
zoomでの学びは、最大の魅力です。
固定ツイを見て、入学決意しました。
入会金はかかりましたが、魔女の隠し持っていた真珠を勝手に売るぐらいたいしたことはありません。
しかし、徐々におかしいなと感じ始めました。
「イルカと話す」「他の魚の考えてることがわかる」といったどうでもいい魔法は使えるようになるものの、自分の欲しい魔法を手に入れるためには、特別授業が必要とのこと。
宝くじを買って、当たりが出た人が、欲しい魔法を伝授できる。つまり、当たるまでお金が必要です。
「これはガチです。課金やないかい!!」
人魚姫は叫びました。
やはり魔女に頼むしかない。
その前に魔女の真珠を取り戻す必要があると考えました。
宝くじ魔法学校のゴシップを週刊誌に売ることを決意し、ボイスレコーダーを手に入れるべくアマゾンへバタフライして向かいました。
(完)
あなたのサポートがわたしの自信。とにかく生きる希望ー!