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強烈な薄幸の中での巡り合い【過去のない男】#060

2002年カンヌ国際映画祭グランプリのほっこり映画。

【あらすじ】

暴漢にあい瀕死状態の男が極貧の家族に拾われる。
彼らの助けで回復したが、男は過去の記憶をほとんど
無くしてしまっていた。身分証など持ち物も失ってしまった
ヘルシンキの町での生活は厳しかった。
やがて男は救世軍の女性と知りあい、過去の記憶がないまま
彼女と仲を深めるが、、

【解説】

人の生死を放置すらしないものの、
町のみんなはギリギリで生きている。
暴漢にあって何とか一命は取り留めたが、
記憶喪失で自分の名前も分からない。そういう理由でも
まともな社会生活を送れないヘルシンキ。
生きてたら生きてたで苦しい生活を強いられる。
絶望的な町だ。
こんな場所では生きる目的なんて持てるはずがない。

そんな絶望の町にひとりの女性がいた。
化粧をする気も起きない、死んだような町で死んだように
仕事をし、死んだ様に生きている女の前に
ほぼ死んでる男がヌッと現れる。
絶望の中で本能的に惹かれ合う中年の男女。
ふたりの恋心はお金以上に人生を潤すのであった、、。

【ぼやき】

日本文化ラブな監督アキ・カウリスマキのなぞの嗜好に
吹き出し注意。

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