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いい子ちゃんが歌舞伎町の女王になるまでの話

これは私の幼い頃から、夜職を経験するまでの話です。


私は幼い頃から空気がよめた。
自分がどう行動すれば親が喜ぶかを考えて行動していた。

私は幼い頃、両親が共働きで、祖父母の家に預けられることが多く、それに対する不満は無かった。
兄がいるが、兄は部活動が忙しく、親もそれに着いて行き、忙しかった。
私は別に不満は無かった。

中学に入ると、成績は良く運動も出来た。
先生からも「言うことはない」と言われるほどであった。
勉強して、部活に行って。
周りからしたら優等生だったと思う。
でも、劣等感がすごかった。
私は"可愛くない"
私の家は、貧乏ではないが裕福ではない。
中学の制服も近所のお姉さんのお下がり。
洋服もお下がり。
美容院だって近所の安いところ。
ニキビが気になる年齢だったけど、そんなに高価なスキンケアは買ってもらえない。
でも、自分は勉強がある程度できた。
だからめちゃくちゃ勉強して進学校に入った。

高校に入ると、周りが頭が良すぎて全く着いていけなかった。
バカキャラを演じることで自尊心を保っていた。
でも、勉強に着いていけないからといって、羽目を外して遊ぶ勇気もなく、程々に勉強して、程々に部活をして。
受験生になって、手に職をつけようと思い、医療系の資格が取れる学校を受験したけど、不合格。
結局、「人の話聞くの好きだしな〜」とかいうテキトーな理由で心理学科へ。

大学に入って、アルバイトを始めた。
自分で稼いで、好きにお金が使える。
私は洋服・化粧品に費やした。
今までお下がりに囲まれていた自分が、好きな物に囲まれた。
そしたら案外モテた。
でも、皆んな私の容姿を褒めるだけで、私がどんな生い立ちで・何が好きで・何が嫌いなのかを知りたがる人はいなかった。
大学3年になり、心理の資格を取るために大学院進学について、真剣に考え始める。
実家を出たいと思った。
私の母親は過干渉で心配性。
自由になりたかった。
人生で1番勉強したんじゃないかってくらいに勉強した。
第一志望の東京の大学院に受かった。

大学院では、毎日毎日、実習や講義に追われてバタバタな日々だった。
同期の中で私だけが奨学金を借りていた。
上京して最初は夜以外のアルバイトをしていた。
でも、課題に追われる毎日で、なかなかアルバイトに行けない。
仕送りのない私にはキツイ。
短時間で稼ぎたい。
それで夜職のアルバイトを始めた。
寝る時間を削って働いた。
嫌な事を言われてもニコニコして、必死に働いた。
気づいたらそのお店のno1になっていた。

これが私が歌舞伎町の女王になるまでの道のり。
夜職時代の色んなお話はまた別の機会に書きたいと思います。

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