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物語に向き合って英語学習を始める その4

英文の「返り読み」と、そして私たちの「音読」と「語順訳」 私たちの英語学習の視座は、言葉を知識の面から捉えるだけではなく、実際に使われている表現として関わるというものです。知識を身につけることは大事です。しかし、表現としての英語に触れることはもっと大事、ということになるでしょうか。 人がものごとを了解し、自分のものにしていく過程には、二つの道筋があります。 「主語が三人称単数で時制が現在の時、動詞にはsかesをつける」という説明を受けたとします。次にそれを理解したかどう

    • 物語に向き合って英語学習を始める その3

      音読活動について書きます。 音読については、昔からその重要さが説かれています。特に國弘正雄氏による「英語の学びかた」「英語の話しかた」、それに「英会話・ぜったい音読」シリーズなどでは音読のことを強調されています。しかし、その他の音読を勧める本も含めて、多くの場合、ある程度英語力のある大人が、英文の意味を踏まえて読むことが中心の話題となっています。英語力があり、でも伸び悩んでいる人たちへの助言であるようです。私たちの場合は、ほとんど英語力がゼロと言える小学生、中学生あるいは大

      • 物語に向き合って英語学習を始める その2

        「物語に向き合って英語学習を始める」の2回目です。今回は小学4年生・5年生の学習をどのように進めるかについてです。クラス人数は3〜4名  授業時間は週1回 1時間〜1.5時間 フォニクスや会話練習は小学2・3年生と同じように進めます。単語集の取り組みが加わります。一つの物語を英語劇で発表する形を区切りとするのは、低学年と同じです。 単語集ももちろんCD音声があります。フォニクスの力がついてきたなという段階ではテストを行います。先生がランダムに選んだ単語10個の英語を言い、

        • 物語に向き合って英語学習を始める

          小学2・3年生クラスのことを書く前に、私たちの考え方の基本をお伝えしましょう。 50年前、「母語の自然習得」に倣って、若しくはそれに近似的な方法論で英語学習法が考えられないかという課題を掲げ、思いを同じくする者たちで立ち上げた団体です。 赤ちゃんにとっての環境世界(主に保護者とのやりとりの世界)に準ずるものとして、物語作品を教材にすることが大前提でした。さて、それをどのように使うかを日々検討しながら、少しずつ改良を重ねてまいりました。一般の学習教材は易しいものから難しいも

        物語に向き合って英語学習を始める その4

          「易しい」は「難しい」?  初めての英語学習

          音読についてお話しする前に、私たちの学習内容についてお伝えしましょう。型にはまらずにちょっと自由気ままな随想も含めながら、書いてみたいと考えています。 一般的に音読について書かれた本は、すでにある程度学んでいる方たちを対象にしていることが多いようです。自我流で学び始めてはみたものの、ある時点からなかなか上達しない。知識もそれなりにあるけれど、それが総合化し、レベルが上がってゆく感じがしないなど、方向性が見出せないけれど努力を惜しまない人たちでしょうか。しかし、学びの初めに「

          「易しい」は「難しい」?  初めての英語学習

          言葉をつなぐ

          #自分で選んでよかったこと もう半世紀も前のことになります。それまで勤めていた会社に居心地の悪さを感じ始めていた頃のこと。知り合いの人たちが会社を立ち上げ、私へのお誘いではなく、なぜその会社を始めたか、という思いを込めた手紙を受け取りました。最初は「ふーん、そうなのか」程度に思っていましたが、日を追うごとに通勤がおっくうになり、再就職のことが頭に浮かぶようになると、その手紙のことが頭を掠めました。社員募集をしているようでしたので、その会社の代表の方に会ってみることにしました。

          言葉をつなぐ

          これからのこと

          人からこのノートのことを聞き、早速始めてみました。 自分のブログ「オトさんのブログ」で今まで色々書いてきましたが ノートの特徴に惹かれ、どういう発信ができるか試してみたい といった具合です。音読の良さ、効果を多角的に語ることができれば と思ってはいますが、高齢ですのでぼちぼちと、という注がつきます。 コア英語教室という団体を背負っていますので、みなさんにその存在を 知っていただければなおいいですが、まずは欲張らないで始めたいものです。 授業の詳細なども少しずつ発信し、こんなや

          これからのこと