見出し画像

運転者

はじめに

会社への出勤時、Audibleを開いていたらこの本が目に写りました。
書店でも並んでいるのをよく見ていて気になっていたから、早速聞いてみた。

概要
保険会社で勤めている修一は、保険の大口契約解除による営業不振により家計が圧迫される危機に面している。家族でパリに行く約束が守れない。娘は不登校。
そんな時、ある不思議なタクシーが修一のもとへ訪れる。そのタクシー運転手は修一のことをなんでも知っており、運を好転させるために来たという。
この運転手との出会いをきっかけに、修一の人生を変えるような物語が続いていく・・・

中身は小説ちっくな物語であるが、人生においての学びを教えてくれるような場面が随所に見られた。

私がこの本から学んだ3つのことを紹介していこうと思う。

3つの学び

常に上機嫌でいる

タクシー運転手により、運が好転する場所ということで、仕事場ではなく学校に向かうことになった修一。
娘が不登校であることから妻と先生と三者面談を行うことになった。
忙しい中わざわざ学校にまでいって話をしたにも関わらず、電話で済むような内容を長く話されて修一は不機嫌になる。
翌日、またタクシー運転手がやってきたが修一はイライラしている。運は好転しなかったとタクシー運転手を問い詰めるが、修一が上機嫌であれば運が好転していたとタクシー運転手は言う。
三者面談の前に妻と先生は保険の話をしており、保険に入りたがっていたそう。修一が不機嫌であるがためにこのチャンスを逃してしまったのだという。

運が劇的に変わる時、そんな場、と言うのが人生にはあるんですよ。それを捕まえられるアンテナが全ての人にあると思ってください。そのアンテナの感度は、上機嫌の時に最大になるんです。逆に機嫌が悪いと、アンテナが働かない。最高の運気がやってきているのに、機嫌が悪いだけでアンテナが全く働かないから、全ての運が逃げていっちゃうんです。昨日のあなたみたいに

運転者p43

確かに、上機嫌であることって大事だよなと思う。
不機嫌な人と一緒にいたいと思わないし、関わりたくないなと思ってしまいます笑
自分を客観視した時、私は不機嫌ではないのだが上機嫌でもない感じだなと思う。どちらかというと仏頂面で周りの人には不機嫌に映っているのではないかなとも思う。

では上機嫌でいるためにはどうしたら良いのか、、
私の場合は2つ対策がある
1.目を眠そうにせず、開く
いつも眠そうな目をしていることが多いと自覚している。
それが不機嫌に見えてしまっている原因なのではないかと自分では思っている。目をしっかり開けていくことで、まず不機嫌に見えないようにする
2.起こった出来事に対してそれを受け入れ、ポジティブに解釈をする
どんなに嫌なことがあっても、その出来事をまずは受け入れる。これは「反応しない練習」という本を読むと面白いが、嫌なこともそういう出来事がただあるのだとまずは受け入れる。
そしてそれをどう解釈するかになってくるのだが、上機嫌でいるためには出来事をポジティブに解釈すれば良いのではと思う。すごい単純なことだけど、ポジティブに物事を解釈していくことが大事なのではないだろうか、と私は考える。つまりリフレーミングをしていくということである。

運はポイントカード

運は<いい>か<悪い>下で表現するものじゃないんですよ。<使う><貯める>で表現するものなんです

運転者p50

運はまさにポイントカードのようなものだと言う。ポイントカードも<使う><貯める>で表現しますよね。
頑張っても何も報われないように感じる時、それは運悪いのではなく運が貯まっていると考える。
運が良いように見える人でも、それはただ運を使っているだけである。

運というのは<いい><悪い>、<使う><貯める>どちらの表現が正しいというのはないのではないかと私は考えます。
どう表現するかは各々決めて良いと思う。ただ、<使う><貯める>と表現することによって、何か嫌なことが起こったとしても「今は運を貯めている時なんだ」と自分に自信を持っていくことができるのではないかと読んでて思いました。

損得ではなく、面白いと思ったことを

運転手が、道を歩いている2人のことを紹介した。
一人は盆栽で成功を収めた人。もう一人はダンスサークルを経営しテレビでも講師をするような人。
タクシー運転手は修一に、その二人に会って話をしてみるか質問したが、修一は興味がないと言い断った。
しかし、タクシー運転手が紹介した二人は保険の営業で世界トップの組織のメンバーだった人であった。

修一は盆栽とダンスをしている人に対して、話をしても意味がない(損)だと思い断った。
もし修一が盆栽やダンスを「面白そう」と思って話を聞きに行ってたら、保険の営業について多くのことを学べたかもしれない。


得をしそうだから行動を、損をしそうだったらやめる。
このような考えではなく
「楽しそう」「面白そう」
このような考えで物事を見ていくといいということが心に響いた。

私自身、数ヶ月前まで実家で暮らしていた。今はお金を貯めなければいけない時期なのだが、「一人暮らしをしてみたい・面白そう」という感情もあった。
実家で暮らしながらお金を貯めることはもちろんできたが、一人暮らしをしてみたいということで実家を出た。
今でもこの選択は間違っていないと思う。新たな自分を開拓していっている感じがして毎日が面白い。
これからも「楽しそう」「面白そう」という感情を大事にしていきたいと思う。

まとめ

・目を眠そうにせず、開く
・起こった出来事に対してそれを受け入れ、ポジティブに解釈をする
これからも「楽しそう」「面白そう」という感情を大事にしていきたい
この3つを、この本を読んでのこれからの自分の行動に活かして行きたい。

実はこの本を読んで上記のように学びを得たと同時に、物語に泣いてしまった。
この本は途中まで不思議なことで「?」が頭に浮かぶ場面がいくつもあった。伏線がいくつも張り巡らされている。
しかし、最後になってその不思議なことが解消されていった時にすごい泣けてしまうような物語である。
読んでいなかったらぜひ読んでみてほしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?