DAOson誕生秘話
DAOsonが、DAO+Personから生まれた造語であることは、前回お話ししました。
このアイデアはどこから生まれたのでしょうか?
キャンプから生まれたDAOsonの種
DAOsonの生みの親は、篠田真宏(通称マサ)。
篠田が出会った最初のマネジメントは実は、キャンプ。
高校生のときのことでした。
その時から「すべての人の力や才能が活かされ、喜びにあふれて仕事をする誰も負けることのない組織運営」を夢見ていました。
そして、就職し、労働組合で民主主義の原型のような組合の運営を知ることになります。
その後、いろいろな板挟みにあって苦しんでいた時に衝撃を受けたのがプロジェクトアドベンチャー。
この体験を通して、心理的安全性を高めることが自律に欠かせないことを学び、自らもその学びを提供するトレーナーになります。
人材教育会社でマネジメントのトレーナーとしての一歩を踏み出し
リーダー型のマネジメントを教えていましたが、その矛盾に気づいてしまうのです。
前衛的だったクラウドマネジメント
篠田は独立後、2010年10月にクラウドマネジメントというコンセプトを発表しました。
現在は当たり前になりつつありますが、クラウドはWEB上でストレージやアプリを使用することでさまざまな処理ができる仕組みです。
PC本体やタブレットの容量は最小限でも、クラウド上に情報量の多いデータやソフトを置いておくことができます。
以前は、すべてのソフト、データをPC本体にインストールする必要があったため、大量の処理をするには大容量のメモリが必要でした。
マネジメントも同じように、一人でなんでもできる人がすべてをこなしていくのではなく、一人一人が自分の得意なことにだけに集中し、チームで成果を作り出していく時代に変わっていくだろうと予想していました。
これから来る新しい時代で活躍できる人材のための教育を提案していたのです。
しかし、当時はクラウドシステムも普及しはじめたばかり、ましてやマネジメントに至っては概念自体もなかなか理解されませんでした。
DAOの誕生
2020年、コロナウイルスの蔓延をきっかけに、多くの企業がリモートワークをはじめとした新しい働き方に舵を切りました。
そして、企業に属して仕事をしていた人も自分の働き方を見直すきっかけとなり、副業や複業、フリーランス、起業、地方移住など、新しいことにチャレンジをし始めた3年間でした。
そのような中で、このDAOが日の目を見ることになりました。
それは、一人ひとりが、自律し、所属組織に縛られることなく、自分が共感するプロジェクトを行き来しながら働けるシステムでした。
ブロックチェーンという仕組みこそなかったけれど、篠田が理想とし
ずっと追い求めていた「すべての人の力や才能が活かされ、喜びにあふれて仕事をする、誰も負けることのない組織」が実現できる時代がやってきたのです。
古いけど新しい
DAOのコンセプトが、自身の理想の組織を言い表すのにぴったりだと思ったと同時に、40年前から変わらず伝え続けてきたことなしにはDAOを形成する人材(DAOson)になることはできないと悟ったのです。
・目的に賛同した仲間が組織を構成していくこと
・メンバーは自律したリーダーであり、自分の言動に責任をもち主体的にアイデア、リソース、スキルを提供すること
・自分の強みを知り、弱みをさらけだす勇気をもっている必要があること
・相手がいるから自分がいるという相手の存在をそのまま認めて生きること
今まで伝え続けていたことがすべてがつながって今があること、
ずっと描いていた夢にやっと時代が追いついてきたんだということを強く感じています。
昔から変わらないコンセプトですが、この新しい時代でこそ形にすることができます。
とは言え、そこには乗り越えなければいけない壁があります。
この古くて新しい組織を一緒に目指すDAOsonたちと共に、新しい時代を生きていきましょう!
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