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「俺の血潮は担々麺」日記

TVも外も世界の空気もなんだか焦燥感に包まれた感じの年末に、あ〜ねんまつと思いつつ筆というかスマホを取る。何時も一日の終わりに書こうとしている日記だが、23時位にはハッピーニューイヤーと言うのに忙しいと思うので午前の出来事でも書いておく。

突然だが私の血潮は担々麺で出来ている。物心ついたときから、親に連れられ一つの担々麺をズルズルと食べてきたからだ。また、ずっと地元にいた頃は月イチで担々麺は食べていたので、その担々麺以外は本物ではないという強い固定観念と旨さを辛さを両立していない辛い食べ物に、結構厳しい思考になっている。

帰省の時にしかその血肉を食べられる時はない。同じスタイルの担々麺には出逢うことがなかった。全体的に油はあるのにスッキリとした味わい、濃厚な味噌と胡麻のスープ、ジャクジャクとした食感の新鮮な青梗菜、選べる辛さと辛さの中にしっかりとある旨味、短めだが腰のある太麺。そして何よりも最高なの甘辛い肉味噌だ。それを掬う用の穴っぽこがポコポコ開いているレンゲもあるのが嬉しい。

大抵の担々麺は中くらいの太さの細麺、ラー油でごまを補強、痺れる花椒、醤油ベースのあぶらぎったスープ、これが主なのでほぼほぼ合致しない。様々な担々麺を食べてはしゅんとした顔で完食する。もちろん違う食べ物としては好きだが…私の中では違う担々麺なのだ。

前置きが恐ろしく長くなってしまったが、今日の午前は私の想定である担々麺を食べに来た。見出しに使っている画像が、それだ。これは10段階の辛さのうちの8、しかしゴマペーストのパワーで辛さは軽減され、思う存分旨味を味わうことができるのだ。

食らう、食らう、食らう。味については前置きで記した通りなので書かないが、変わらず愛おしい味で、もうたまらんねという気分でかっ食らった。時々トッピングに口をつけ、うんうんと頷きながらまた麺、スープ、肉味噌、麺、青梗菜、と食べていく。麺がなくなったら、ライスにスープと肉味噌をかけてまた食らう。こういうことをしているから太るのだ、という雑念に耳は貸さずにただの食欲の権化として夢中になって食べた。

一杯の水をグイッと呷り、ほうと一息つく。ちょっとだけゆったりと雰囲気に浸ったあと、お会計に行き金を払って少し冷たい年末の風を受ける。ああ、空気が美味しい。また帰省したら食べに行こう。そう心に決め、意味不明な達成感と満腹感を味わいつつ帰路についたのだった。

さて、この日記はここで終わりなので、いつもので締め括らせて頂く。

明日も、乗り切って行きましょう。

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