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「訳アリで歩こう」日記

昨日もVRCでお酒の夜更かしをしていたので、起床が昼過ぎとなった。その後会社で必要なメールを寝ぼけ眼で作る。休日にやんなきゃイケないのちょっと嫌だなあと思いつつ、とりあえずこんなモンだろうという出来にした。少し背伸びをして欠伸をして、スマホを見ると起床から一時間経っていた。そろそろ外出するか。

今日の散歩はお仕事の関係で下見も兼ねている。業務が日常に食い込んでくるのは、口角が下がる思いだ。まあ楽しまなきゃ損だし、明るい気持ちで歩き出す。ふと、街頭で声がする。日雇いがなんとか、労働がどうとか。よく見ればピンク色のバケツも等間隔で並べてある。どうやら寄付を募っているようだった。私は自分が生活するだけでも精一杯かも、という思考がよぎったが、ここで通り過ぎるのは私ではないなと思いちょこっと寄付をした。やらないよりやる偽善だ。

目的地までは乗換なしで一本道だった。案外早く着いてしまい、こんなモンかあと思いつつストリートビューでも十分だったかもとはなった。ま、当日の土地勘は肌で触れないとわかんないしねと、自分にちょっと苦い言い訳をした。折角なら帰りはお酒を飲んでいこう。そういえばご飯も食べてなかったな、同時に済ませていこう。

ちょっと電車で揺られたあとHUBで飲む。非常に飲みやすい抹茶マリブと、イケてる陽キャの飲み物である缶のクライナーをガブ飲みした。ご飯はどうしたご飯はと自分にツッコミしつつ、胃に染み込んでゆくアルコールを味わった。途中でVRCで一緒に遊んでいる人とも顔合わせ出来たので、比較的満足行く散歩だったなあとちいさく笑う。マスクの中での笑みだったので、誰にも見られないが。

帰りの散歩道でふと、自分のやった偽善に意味はあったのかと疑問に思い始める。誰かに喜ばれるのならとやったことではあるが、実際自分だけのワンコインじゃあどうしようもないのではないか、と。すぐさまチリが積もればなんとやらだよと私が加勢してはくれたものの、心に疑問は尽きぬまま駅まで歩いた。

散歩も終盤、周りの本屋にポップがあるかどうかの確認をしに行った。うーん、何処にも無い。しかしお目当てはなかったものの、興味深い物はしっかりあったので得るものはあった。人外×少女は心を鷲掴みにされるほど良いなあとか、薬理凶室のサイン本がお金出せば買えるがどうするかとか。また、メタバースという単語が記載されている本の背表紙を見て、これが知らない人の標準になるのかと思うとクサクサして、苦虫を噛み潰したような顔をしたりした。本屋は感情を動かしてくれる。いい方にも、悪い方にも。

最高の散歩にするため、ビールを一本一気飲みして何時もの背脂そばが売っているお店へ向かった。アルコールに浸った脳に、塩味と脂身が直接脳みそをキックする。濁流に身を任せてどうにかした気分で、ニンニクもどっさり入れて味蕾を刺激した。店を出るときはフラフラとした足取りで、何をしての面白い気分となった。ああ、今日も最後は最高の散歩だったな。

さて、今日の日記はここまで。何時もの台詞で終わりとしよう。
明日も、乗り切って行きましょう。

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