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【書評・感想】失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織 マシュー・サイド著 (有枝 春 訳)

この本は、仕事、日常生活などにおいて、我々が進化して成功するカギは「失敗とどう向き合っていくか」にあるということを述べている本です。

失敗と向き合って改善していく方法や失敗を認められない人間の心理などを具体的な事例を用いて説明しています。
そして、失敗を恥ずかしいものと捉えるのではなく、学習の支えとなるものと捉えることが大切であると書かれています。

誰でも生きていれば失敗する経験はあると思います。私自身も当然、仕事や日常生活で失敗した経験をしたことがたくさんあります。また、これからもするでしょう。そのため、この本を読んで共感するところがたくさんありました。

失敗とどう向き合っていけばよいか。人が失敗を認められないのはなぜか。このようなことに少しでも関心がある方におすすめの一冊です。


著者紹介 


マシュー・サイド
オックスフォード大学を主席で卒業
ジャーナリスト
主な著書・・・失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織、
多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織等


印象に残ったポイント

”自分の失敗を認め、人の失敗を許す”

社会全体で考えても、失敗に対する姿勢は矛盾している。我々は自分の失敗には言い訳をするくせに、人が間違いを犯すとすぐに責め立てる。

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織 マシュー・サイド著

人は誰しも自分のことが一番大切なので、無意識のうちに、自分には甘く人には厳しい態度を取ってしまっているのかもしれません。結構仕事とかでありますよね。
自分の失敗を素直に認め、人の失敗を許すことができる人でありたいと思いました。
また、失敗してもそこから学ぼうという、前向きな姿勢が大切だと思います。


”失敗を笑って話せる人になりたい”

人の失敗から学びましょう。自分で全部経験するには、人生は短すぎます。

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織 マシュー・サイド著

人の話を聞いていても、成功した話よりも失敗した話の方が聞いていて面白いしためになると思います。
失敗した経験や辛かった経験を人に伝えることで、救われる人がいるかもしれません。
辛かった経験も将来、笑い飛ばせる日が来ることを信じて生きたいです。きっと来るはず。


”継続は力なり”


小さな改善の積み重ねですよ。大きなゴールを小さく分解して、一つ一つ改善して積み重ねていけば、大きく前進できるんです。

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織 マシュー・サイド著

小さな改善をコツコツと行うことが大切なんだと感じました。上手くいかないことがあっても、コツコツとやり方を工夫しながら行うことで、上手くいくようになるかもしれません。
小さなことですが、私も、最近やっとブラインドタッチができるようになりました(笑)
ほぼ毎日15分~30分を3か月くらいやりました。継続してやり続ければ少しづつできるようになるんだなと実感しているところです。

"失敗は成功のもと"

まず何よりも重要なのは失敗に対する考え方に革命を起こすことだ。・・・子どもたちの心に失敗は恥ずかしいものでも汚らわしいものでもなく、学習の支えになるものだと刻み付けなければならない。

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織 マシュー・サイド著

みなさんは子供のころ、学校で手を挙げれる人でしたか。私は挙げれない人でした。失敗したらどうしよう、馬鹿にされるのではという気持ちがあり、授業中に手を挙げることは少なかったです。今思えば、学校でもっと失敗をしとけばよかったなと、怒られ慣れていればよかったなとつくづく思います。
失敗から多くのことを学べることを社会に出てからやっと学びました。
仕事やプライベートでの様々なことで失敗して、何がダメだったんだろうと考えて、改善していく。この繰り返しなのかなと思います。

最後に

私は、色んなことを失敗してきました。その分辛い経験もありました。今もあります。でも、その分、辛い状況の人の気持ちがわかるかもしれません。身近な人で、心に雨が降っている人がいたら、傘をさせるような人でありたいです。


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