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【2023.08.29】RWAトークンの裏付資産について

こんにちは、danskです。
昨日の続きです。まだお読みになってない方はこちらからどうぞ!
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さて、昨日はRWAトークンとセキュリティトークンの意味の違いについて考えてみました。
今日はもう少し深堀りしてみようと思います。同じ名詞が何度も出てくるので、下記の通り、略語で表現したいと思います。

RWAトークン→RWAT
セキュリティトークン→ST




■それぞれ裏付資産はなんだっけ?


RWAT.…実物資産
ST     .…有価証券

昨日もお伝えした通り、裏付資産は上記の通りです。但し、STの裏付資産は、日本の法律の場合、株式や債券などの有価証券だけでなく、受益証券発行信託で有価証券化された現物資産も含むことになります。
海外の事例は調べていないんですが、信託スキームに則っている場合には、同様であると思います。


■法規制はあるの?


RWAT.…???
ST      .…国によって規制有。
※日本の場合は、金融商品取引法にて定められている

RWATに、どのような法律が適用されるかはまだはっきり分かりません。STであれば、日本の場合、金融商品取引法で規制されますが、その他の手段で発行された場合には、定かではないからです。海外でも然りです。それ以前に、もしかしたら、国によってはSTですらも、まだ法整備されていない可能性もあります。 


■裏付資産があるということの証明はどうするの?


STは信託法に基づいて、信託銀行が間に介在して、裏付資産があるということの証明を行います。では、信託のスキーム以外で、「このトークンは実物資産を裏付としています。安心ですよ!」という証明をどのようにするのでしょうか?

ここが私の中での最大の疑問となっています。



■考察


今の所、私の答えとしては、第三者の信頼出来る組織がそれを証明するしかないと考えています。

例えば、美術品をトークン化するのであれば、その美術品を信頼出来る鑑定士に鑑定をしてもらい、鑑定書付きで金庫のような誰にも容易に侵入できない場所に、その美術品を保管します。保管の際に、その所有者しか知りえない鍵や暗証番号などで金庫をロックができれば完璧です。それを企業なのか個人なのか分かりませんが、信頼できる人がやってくれていて、しかも、きちんと自分の物だと誰の目から見ても証明出来る方法が必要になると思います。

もし、DeFiプロジェクトなどで、その裏付資産の証明方法が曖昧なものがあれば、それは要注意だと思います。

今までは、DeFiプロジェクトでも、仮想通貨を裏付けとして、トークンを発行することはありました。Lido Financeなどがその代表例だと思うんですが、お客さんがETHを預けた代わりに、stETHというトークンを発行します。これは、LidoがETHをちゃんと預かっていて、ブロックチェーン上のウォレットに保管していると記録が残っているからこそ、信頼して預けることが出来るのです。

ところが、これが現物資産となった途端に、本当にその資産が裏付資産として保管されているのかがあやふやになります。ブロックチェーン上に現物資産は記録できないですからねー。

私は、RWAのプロジェクトへの投資を検討する時は、この裏付資産の証明方法を一番にチェックしないといけないと思っています。
そうでないと、投資はしたけど、実際資産なんて何もなかった、なんてことになり兼ねないですからね💦

できれば、その資産が保管されているかを、トラストレスに証明出来る方法があったらいいんですけどね。そしたら、すごくWeb3っぽくなります。

非中央集権の合言葉は"Don't Trust. Verify."ですもんね。

これが出来ないとなると、このRWAトークンを、DeFiで発行させる必要性がなくなってしまうと思います。ちゃんと国の規制のもとで発行してもらった方が安全なことは間違いないですからねー。

もう少し続く予定です。



■あとがき

読んでくださる方の興味の有無に関わらず、毎回あとがきを書こうと思ってます。私自身が堅苦しい言葉ばっかりで、疲れるので笑。

結構頑張って書いてるんですが、後から時間をあけて読んでみたら、案外大したこと書いてないやん、とガッカリします笑。

でも、フォローして下さったり、スキを送ってくれる方がいるので、おぉ!読まれている!と実感でき、書くモチベーションになっています。こういう所もnoteのいい所ですね!

まだこのテーマが続くんですけど、次テーマ変わる時は、もう少し軽めのテーマにしようと心に誓いました笑。

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