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ふりかえる呪術廻戦 vol.1

さて、始まりました。テレビアニメ『呪術廻戦』を、原作漫画未見の立場から振り返っていこうというコーナー。それがこの「ふりかえる呪術廻戦」です。

■ふりかえる呪術廻戦の趣旨

誰もがインターネットを使うこの世の中、アニメや漫画についての考察サイトなるものはこのインターネットの海にゴロッゴロッと浮かんでます。しかし、こういうサイトには多かれ少なかれネタバレの危険が潜んでいます

だから、この記事はアニメで出た情報に限って、考察や感想をツラツラと書いていきたいと思います。そもそも、サブスクに加入している人が多い今、漫画を読んでいる人よりもアニメだけを見ている人の方が多いだろうに、アニメ勢が日頃からネタバレに気をつけながら好きなコンテンツを楽しまなければならない状況は明らかに不憫と言えるでしょう。

私は原作は読んでしまった側の人間ではありますが、元・アニメ勢であったその頃を思い出しつつ、色々感想を言っていきたいと思います。また、この企画はアニメを一周した人がふりかえる企画ですので、アニメを全話見たことが前提となってます。アニメ全話未見の方は、ブラウザバックを推奨します。

12月24日公開予定の『劇場版 呪術廻戦0』まで、この連載をアニメ2周目がわりにでも、楽しんでくださると幸いです。

■#1 「両面宿儺」

・Case File #0 オープンニング映像

呪術廻戦の舞台は大都会東京であり、東京こそが呪いの中心地であることがビンビンに伝わってくるオープンニングですね。最初にパンダを見た時の衝撃は半端なかったと思います。だって、動物園で窓の外からパンダ(呪骸)がパンダ(動物)を眺めてるってどーゆー世界????ってなりますもんね。

最初は東京各地に佇むメインキャラが流れますが、おい釘崎。釘崎野薔薇。あなた六本木ヒルズで買い物してた後かどうか分かりませんが、その場所はマズイ。あなた後ろにテレビ朝日映ってますよ、呪術廻戦はTBSでの放送です。あなたの強気な性格でも局の壁は越えられません。

そして五条先生はスカイツリーのてっぺんにいますね、こういうところ規格外な感じが出てて素敵ですね.... 他にも触れたいところは山ほどありますが、この辺にしておきましょう。

って、待ってくれ。終われないだろ。最後の吉野くん虎杖伏黒、五条(第一話登場キャラクター)と一緒に楽しそうにしているところなんて、見させられたら胸が締め付けられてしまいます。こういうところでこのアニメ、鬱ポイントを加算させていってる。全然、気軽に見れるような話じゃないですよこれ。

ロケ地等々の情報は、この動画が分かりやすいですね。

・Case File #1 東京呪術高専担任

五条悟初登場のシーンで彼は、「自分は呪術高専の一年担任だ(要約)」と言ってますね。一年生は「五条先生」呼びで、二年生の真希は「アイツ」、同じくパンダは「悟」呼びの彼ですが、2年生を教えることはあったのでしょうか。先生呼びじゃないのは教わったことがないからかもしれないですね。

そこでもう一つ疑問が生まれます。

「じゃあ二年生の担任は誰なんだ?」

ここ、伏線の予感がしますね。伏線じゃなくても責任は取りませんが。

・Case File #2 杉沢第三高校

虎杖の転校前の高校の名前です。物語終盤でここに帰ってくるシーンがあったら確実に泣きますね、これ。

・Case File #3 百葉箱と特級呪物

地方高校の百葉箱に両面宿儺の指が入ってるという、今思えばトンデモな設定ですが、宿儺の器がいる高校に指があるってあまりにも偶然が過ぎませんか?これは、虎杖の存在に指が魅かれたと考えることもできるし、虎杖が来る日に指を食べるよう、誰かがあの場所に置いたとも考えられますね。いずれにせよ、虎杖が「仕組まれた存在」と考えるのは妥当と言えるでしょう。

・Case File #4 ”西中の虎” 虎杖悠仁

天才的な運動神経をもつ虎杖悠仁。中学時代についたあだ名は「西中の虎」。彼の力はこの段階だと驚くべきものですが、高専には同じくらい優れた運動神経を持つ先輩がいますね。そう、禪院真希です。しかし、彼女のこの能力は天与呪縛によるものです。

生まれながらにして、強大な力を得る代わりに何かを強制的に犠牲にしてしまう現象。作中では一定数この天与呪縛を背負う者がいる。 

出典:ピクシブ百科事典

そうです、私は虎杖もなんらかの天与呪縛を背負っていると思ってます。今のところ、彼が背負っているデメリットは、あまり思いつきませんが... そこは、みなさんが色々と考えてみてください。

・Case File #5 伏黒恵 in 杉沢第三高校

生徒にすっかり馴染んでいる伏黒くん。これ普通に変じゃないですかね... 確かに、高校入学したての頃は、お互いの顔をあまり覚えていないものだから、「すごい髪型のやついるな...」くらいで済んだかもしれないが!

呪術師は国に守られている分、不法侵入くらいなら許されるんでしょうか、どうなんでしょう。呪術界の裏事情が垣間見れる、いい演出でした。ほとんど私の深読みですが。

・Case File #6 花を買う虎杖

爺ちゃんのお見舞いのため、虎杖が花を買うシーンです。その後、花を抱え信号待ちする虎杖。ここで花に触ろうとする赤ん坊から一歩置くシーンがありました。

てっきり私は、虎杖はこういう時、赤ちゃんと触れ合うキャラだと思っていたのでちょっと、びっくりしました。ただ単に、爺ちゃんにあげる花だから迂闊に触られたくなかったっていう爺ちゃん想いの表れかもしれないですが、やっぱり高専に入ってから彼はより一層社交的になったかもしれないですね。地元暮らしの時は爺ちゃんの看病しか頭になくて高専とは違う大変さがあったのではないでしょうか。

赤ちゃんの好奇心には、正面から、向こうが飽きるまで、付き合ってあげるタイプの人間だと思います。今の虎杖は。

・Case File #7 虎杖悠仁の両親

爺ちゃんの死に際、彼は虎杖に対して虎杖の両親の話をしようとします。両親が実は主人公の敵組織に属していた、とか、主人公のためにあるものを開発していた、とか、そういう類のものはフィクションには付き物ですが、今作にそういう展開はあるんでしょうか、気になりますね。好奇心のエンジンがブルンブルンです。

ここで、虎杖が興味ない、とあしらうのも意味ありげですよね。一回もあったことがないから他人事のように思えてしまうからか、別れが嫌なものだったからか、その理由は不明です。どうしても家族絡みの話が全く良いようにならない呪術廻戦。主人公だけでも上手くいって欲しいと思ってしまいますねーーーーー。

・Case File #8 玉犬

登場しましたね。伏黒の使う十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)における配布キャラ、玉犬(ぎょくけん)です。

伏黒恵が持つ術式で、禪院家相伝のものだが現時点で本家の人間で持ち主は確認されていない。 名前の元となったのは、日本神話の「十種神宝」と見られる。   影絵を実体化させる形で顕現させ、二体の式神をかけあわせて使うことも可能。 また単体でも並の式神を上回る呪力を持つが、完全に破壊されると再生できない。                                   ただし他の式神に呪力を引き継がせることは可能。 影を媒介とする特性から呪具を影に隠すなど、応用の幅も広い。                     とは言え伏黒はまだ十全にこの術式を活かせておらず、宿儺からは「宝の持ち腐れ」と評された。

出典:ピクシブ百科事典

2体が召喚された時、白い方の犬は狼のように高らかに吠え、黒い方の犬はじっと相手の方を睨んでいました。こういうところで性格の違いっぽいものが見えると、テンションがめちゃくちゃ上がりますね。ちなみに自分は黒派です。

・Case File #9 間違った死

これは虎杖の行動原理ですね。ある日突然、呪い殺されるのは、間違った死であるから、呪いの被害に遭っている人を助けて、その人達が精一杯生きて「正しい死」を迎えられるようにする。主人公の行動原理や死生観が1話で知れると、すぐそのキャラのことを好きになれるんでとっても良いですねー。こういう直球の、大好きだ。

話は変わって、芝居の世界では、「上手くなることを悔いる」ことがあるとラジオで聞いたことがあります。

初めの頃は、ある役へのアプローチの仕方がただ一つだけで、がむしゃらにその役を演じることができるが、仕事が軌道に乗り、演じる役が増えていくと、役へのアプローチの仕方がどんどん増えていき、役を演じるに当たって、自分の引き出しからものを出す感覚で演じられるようになる、いわば演じることに「慣れてしまう」ことを言うのだろう。

虎杖も、この行動原理を、度重なる過酷な任務、日常と化した呪いの祓除の中で、忘れてしまう、というか、信念が弱くなっちゃう日が来ると思う。それでも彼には度々爺ちゃんの「人を守れ」という言葉を思い出して次の任務に向かってって欲しいなぁと思うぞ私は!! 頑張れよ!!!応援してるからな!!!

・Case File #10 伏黒謎のポーズ

色々あって、両面宿儺様が受肉、復活してしまったわけですが...                                      ほんと物騒なやつですね、宿儺。復活した途端、「鏖殺(おうさつ)DA!!!」とか言い出してますからね。

そしてここで伏黒は、両拳を上下で前に突き出す謎のポーズをしますね。このポーズは、#19「黒閃」#23「起首雷同ー弍ー」でも披露していますが、ピンチの時の奥の手かなんかなのでしょう。披露するときが非常に楽しみでありますな。

さて、次回も頑張って投稿していこうと思いますので、新参タカオカの投稿を生暖かく見守ってください。それでは、また、今度!

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