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第二章 01-02_言霊の威力

「言葉は言霊で力があるんだ。いいかい、AKRのことばを自分で一度点検してみるといいよ。新しい気付きが必ずあるから。」

さっそく、喫茶店に入って、AKRは自分が発言している言葉を書き出してみた。

「疲れた、またか、おれっていつもこうなんかな、どうしたらうまくいくのかな?」

出てくる言葉は、あまり気持ちの良いものでないことがAKRは自分で理解できた。こんな言葉と毎日一緒にいたら、それは良い流れを引き寄せないことは、一目瞭然だった。

「これか、これが私の諸悪の根源か。」原因は理解できたが、これからどうしたら良いのか見当もつかず、AKRは途方にくれてしまっていた。

「自分の言葉を点検できたかい?どんな感じだったかな?」

「そうですね、思った以上にひどいものでした。自分がこんな独り言を脳内でしていることを改めて認識できました。これからどうすれば良いのか。。」

「なるほど、ちょっとそのメモをみせてくれるかな?KENはそっとAKRの手書きのメモを手にとってみた。」(メモ一覧の図)

お世辞にも、軽い症状とはいえない程のひどいことばが書かれていた。言葉ひとつひとつはそこまでひどくはないが、その数がいままでKENがみてきたものより圧倒的に多かった。

「AKRよく聞くんだよ。そんなに不安になることはない。現状を把握できたとゆうことは、あとは良くなるしかないってことさ。現状を把握できていないと、改善されることはなく、どんどん、悪い方向に進んでしまう。」

「はい、そういって頂けると救われる気持ちです。ただ、前を向く気力が湧いてきません。」

「なるほど、しばらく休んでから、改善をスタートするのが良いと思うが、つぎにやることは明確だ。」

「何をすれば?」

「まずは、その自分で手で書いてみたメモのひとつひとつを、良いことばへ書き換えることをするんだ。ひとつひとつにね。

例えば、最近良いことがない→いまは良い事が起きるためのエネルギーをためている期間だ。貯れば、貯まるほど、良いことへ変化するエネルギーは大きくなる。ここまでエネルギーが貯まってきているとゆうことは、相当大きな良い変化のマグマが溜まっている証拠。そろそろ爆発しそうだな。もうすぐそのタイミングが来そうだな。」

「はあぁぁ、、、おっしゃっることは分かる気がするんですが、そんな、本心で思ってもいないことを、言葉にできるかな?なんか自分にウソをついているみたな。。良いことが起きないな〜って、感じるのは、事実だし。」

「本当にその感じたこと、認識したことは、事実なのかな?」

「だって、例えば、座れそうだった満員電車の空席に横取りされて座られちゃったとしてら、その後、1時間くらい満員電車で立ったままいなきゃいけないんですよ。それは絶対、ついてないなって思いますよ。」

「そうかな?例えばこんなことはないかな?

座られた席の隣には、実は汗臭いおじさんが座っていて、座れたのはよかったけれど、その後の電車時間は、匂いで苦痛で、居眠りすらできない状況だったかも知れない。また、座れなかったことで、電車の外の景色を眺められることになり、季節の変わり目を、街の木々の葉っぱの紅葉で気付き、その日の取引先との会話に役に立た、とか。視点を変えれば、実は、席に座れなかったことで得られたチャンスが、思わぬラッキーにつながった、ってことはいくらもあると思うんだよ。」

「そうですかね、なんか都合よい解釈に聞こえちゃいます。無理やり事実を捻じ曲げて、良かったことに目を向けようとしているとゆうか。」


「そうなんだ、まさにAKRのゆうとおり、無理やり事実の良い側面をみつける努力をする、ってことなんだ

いいかい、何ごとも、解釈の仕方次第なんだ、その解釈の仕方次第で、いくらでも自分の人生を良い方向に向けさせることができる誰もが、毎日、無限のラッキーを享受しているのに、そのラッキーが当たり前のことと捉えて、認識すらしていない

毎日当たり前に起きてる事実が「当たり前」として認識してしまうと、残るは、自分の思い通りにならない「不足」にしか目がいかないようになる。そうなるとどうか?、いつも不満ばかり感じ、なんで自分は不幸なんだ、ってゆう境地になってしまう。そんな人物が、幸せでラッキーな毎日を送れると思うかい?

答えはNOだ。

今は、すぐにできないかもしれない、だから、無理やり、自分が発することばを矯正することからはじめるんだよ。ラッキーだな、幸せだな、今日は、タンスに足の小指をぶつけることができました。お陰様で、同じ痛みをまた味合わないように、家の中でも靴下を履くように心がけるようにします。とか。

だから、もう一度ゆうよ、その紙に書いた自分の言葉を、良い言葉へ変換するメモを作るんだ。そして、いままでのようにネガな発言をしたら、良い言葉へ言い換える習慣を身につけるんだ。毎日の訓練が必要だ。自分の脳内言葉を一番知っているのは自分。その言葉を変えられるのは自分しかいなんだよ。



日本人の教え:

佐藤富雄 「夢をかなえる口ぐせの心理学」著者

「いい言葉は人生をあなたの望む方向へと導き、いい結果をもたらします。実行すればするほど効果も加速する、思考が、話したことが現実化する。」



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