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ダンネツで家はもっと快適・しあわせになる【断熱先生のダンネツノートvol.2】

みなさん、こんにちは。断熱先生のダンネツノート、第2回は省エネ&節電にもなる住まいの「断熱リフォーム」についてご紹介します。また「断熱リフォーム」をあと押しする制度についてもあわせて解説します。

節電・省エネしつつ快適に過ごせる「断熱リフォーム」

2022年、日本各地で記録的に早い梅雨明けとなりましたね。と、同時に厳しい暑さが続いていて、「いきなりの暑さで身体が慣れない」「夜、よく眠れない」なんてことになっていませんか。ここまで暑いと熱中症も心配になりますよね。ただ、今年は電力が逼迫していることもあり、適度な「節電」と「省エネ」もあわせて呼びかけられています。
 
みなさんも省エネのために、「照明を消す」「テレビなどを消す」「エアコンの温度は28度」「冷蔵庫の温度を中にする」などに取り組んでいるかもしれません。でも、実は無理せず、ラク&快適に省エネできるのが、住まいの「断熱改修」「断熱リフォーム」なんです。
 
前回もご紹介しましたが、日本の住宅は耐震性には優れていますが、断熱性や気密性といった面では世界に遅れを取っています。日本の住まいの約90%が現在の省エネ基準に満たない「無断熱」や「低断熱」「中断熱」となっています。

出展:社会資本整備審議会 建築分科会 資料(2021年国土交通省)

そのため、せっかくエアコンで空気を冷やしても、快適な状態を維持しにくい住まいになっているんです。このところ電気代も高騰していますし、何より電気の無駄使いは、もったいないですよね。


「窓」「玄関ドア」に絞って「リフォーム」するだけでも効果大

こうした「無断熱」「低断熱」の住まいに効果的なのが、「断熱リフォーム」「断熱改修」なんです。「なんだか難しそう……」「高いんじゃないの?」なんて声も聞こえてきそうですが、特段、難しいことはありません。断熱性能の低い「窓」と「玄関ドア」に絞ってリフォームすることで、かんたん&スピーディにリフォームできるんです。
 
たとえば、LIXILであれば、「インプラス」「リプラス」という窓の断熱性を高める商品があります。
 
「インプラス」は今ある窓の内側にもう一つ窓を設置する商品、「リプラス」は今ある窓を簡単に高性能窓に取り替えできる商品です。どちらも窓の省エネ性能を向上させて、節電になるほか、CO2排出の削減にも効果的です。リフォームの予算やデザイン性、メンテナンスのしやすさなど目的にあわせて選んでいただけます。

「インプラス」

窓とあわせて、玄関ドアを断熱性の高い「リシェント」に交換するリフォームもおすすめです。施工も1日で完了しますし、玄関と窓をあわせて手入れをすることで、家全体の断熱性が高められ、さらに快適に過ごせるようになります。

予算ですが、建物の築年数や周囲の状況にもよりますが、窓リフォームは約7万円※から、玄関ドアリフォームは約20万円から※可能です。電気代の高騰はまだまだ続きそうですし、夏の暑さ対策、冬の暖かさ対策、ヒートショック予防にも効果的です。お金をかける「価値」は、十分にあるのではないでしょうか。

※参考価格(商品代+工事費)です
詳しくは、リクシルPATTOリフォームをご覧ください。『内窓「インプラス」』、『取換窓「リプラス」』、『玄関ドア・引き戸・勝手口「リシェント」


「こどもみらい住宅支援事業」でリフォーム費用を助成

とはいえ、窓が多数ある一戸建てとなれば、費用は安いものではありません。金額面でもうちょっとなんとかならないの? という人にぜひおすすめしたいのが、国が実施する「こどもみらい住宅支援事業」の制度の活用です。名前からすると、対象は「子育て中の家庭が対象なのかな?」と思われがちですが、世代に関係なく利用できます。まずはどのようなものか制度の概要をご紹介しましょう。

■こどもみらい住宅支援事業<中古住宅とリフォーム>■

※詳細条件は弊社のこどもみらい住宅支援事業の関連サイトをご確認ください。

●こどもみらい住宅支援事業

●こどもみらい住宅支援事業はやわかりBOOK

 ●こどもみらい住宅支援事業チラシリフォーム編


若い世帯、子育て世帯ならより助成費用は手厚く

まずは若い世代、子育て世代が中古住宅を購入して、省エネ性の高いリフォームをした場合です。一般世帯よりも補助金額上限が引き上げられ、金額が最大60万円まで助成されます。窓と玄関ドア、さらに屋裏の断熱改修、子育て対応改修(食洗機や洗いやすいレンジフード)なども対象になります。忙しい子育て世帯は、あわせて検討してみるのもいいですね。
 
一般世帯になると、子育て世帯ほど手厚くありませんが、それでも45万円まで助成されます。古い家であるほど気になるか所は多くなっているはず。「将来、リフォームしたいな」と考えているのであれば、前倒しにして、この制度をフル活用してみてください。

(1)子育て世帯&若者世帯とは

(2)中古住宅を購入した場合と住んでいる家をリフォームした場合

※一般世帯でも安心R住宅を購入した場合は1戸最大45万円、居住している住まいをリフォームするのであれば1戸最大30万円まで助成
※安心R住宅とは耐震性があり、インスペクション(建物の状況調査)などがされていて、リフォームの提案がなされた住まいのこと

この制度は、リフォームを実施する事業者が補助金を申請する仕組みとなっています。また、予算上限があるので、希望者が殺到した場合、前倒しで終了することもあります。ですので、リフォームを検討しているのであれば、早めに事業者に問い合わせて「こどもみらい住宅支援事業」を利用したいと伝えましょう。


東京都は窓や玄関ドアのリフォームを対象にした独自助成制度も

国だけでなく、地方自治体も独自の助成制度を設けています。東京都は「新築住宅に太陽光発電を義務化する」というのが話題になりましたが、正確には「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」という事業で、高断熱窓や玄関ドアへのリフォーム費用も助成しているんです。
 
これであれば、住まいの窓と玄関ドアのリフォーム費用の1/3、最大116万円まで助成されます。ポイントは先に紹介した国の「こどもみらい住宅支援事業」と併用できます! なので、あわせて活用すれば、自己負担額を抑えつつ、効果的なリフォームができるんです。
 
※詳細条件は東京都公式サイト、クールネット・東京をご確認ください。


窓や玄関ドアの断熱リフォームに加えて、日差しを遮る「外付けのシェード」や「ひさし」「オーニング」も暑さ対策としては効果的です。断熱対策と日射対策をあわせて講じることで、冷房もさらに効きやすくなります。
 
暑い夏はまだまだはじまったばかり。工夫しながら、ぜひ乗り切っていきましょう。


次回は「今年気になる『節電』事情~前編~。実は断熱とも関係があるって知っていますか?」についてお届けする予定です。
 
更新は7月19日(火)16時を予定しています。もし良かったらフォローしてお待ちいただけたら嬉しいです!
 
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