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アウトプット失恋読書日記16
勝手にふるえてろ/ 綿矢りさ
こう色々書いていると、わたしの恋は大人同士がお互いを尊重し、その結果美しく終わったかのような印象を与えるが、実際はむかつくことも山ほどあった。
具体的に書くほどのことでもないが、今思い返すと、彼は言うことが二転三転した(と感じた)し、まあまあ気分にむらっ気があり振り回された(と感じた)。
おそらく相手も、わたしに対してそう思っていた。
最後は、罵ったり、お互いの悪いところを言い連ねる、みたいな別れ方ができれば良かったが、それもできず。感謝の言葉を述べ、わたしは彼に花を持たせてやったと思う。
きっと彼は、別れたけど、俺のことまだ好きだろうな、って自己満足に酔っているに違いない。
いつかその話を、別の女の子に自慢げに話すだろう。
ま、いいのだ。勝手に思ってろ。
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