アウトプット失恋読書日記26
花の降る午後 / 宮本輝
神戸のレストランオーナーであり、美しい未亡人が、若い画家の卵と恋に落ちる。
いいですね、昭和後期〜平成初期の香り。昼下りにゆっくり観る昔のドラマのよう。
大学生のころ、宮本輝の作品をいくつか読んだ。
市井に生きる人、街のざわめき、交差する人間模様。それゆえ俗っぽいと感じるところもあり、宮本輝の作品は純文学かどうなのか問題が生じることもある(どこで?)
好んで読んでいたくせに、私がずっと疑問に思っていたのは、どんな作品も、出てくるメインの女性像がどこか似ていたところ。
①美しく強く貞淑
②美しく強く非貞淑
いずれにせよ、性的に魅力的。
これは作者の女性に求める理想像なのかな、と生意気にも思っていた。
そして、なんかゲンナリして読むのをやめた。
(全作品を読んでいないので上記以外の女性もたくさん登場していると思うが、少なくとも私は当時そう感じた)
正直、今の感覚では古いなあ、と思う女性が多い気がする。しかし、今少し歳をとって思う。男はやっぱりそういう女性が好きなのだな、ってことを。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?