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考察|青のすみか - キタニタツヤ

こんばんは、まるみデンマークです。

『呪術廻戦』アニメ第2期「懐玉・玉折」始まりましたね。

1期に続き、MAPPAさんの作画がきれいで惹き込まれます。
アニメの感想は後ほど別記事で書きます。

懐玉かいぎょく玉折ぎょくせつ」は、五条悟の高専在学時の物語で、全5話構成だそうです。
今回の記事は、この5話だけに使用されるオープニングテーマ、キタニタツヤさんの「青のすみか」について書きます。


歌詞

どこまでも続くような青の季節は
四つ並ぶまなこの前を遮るものは何もない
アスファルト、蝉時雨を反射して
きみという沈黙が聞こえなくなる

この日々が色褪せる
僕と違うきみの匂いを知ってしまっても

置き忘れてきた永遠の底に
今でも青が棲んでいる
今でも青は澄んでいる
どんな祈りも言葉も
近づけるのに、届かなかった
まるで、静かな恋のような
頬を伝った夏のような色のなか
きみを呪う言葉がずっと喉の奥につかえてる

「また会えるよね」って、声にならない声

昼下がり、じめつく風の季節は
思い馳せる、まだ何者でもなかった僕らの肖像
何もかも分かち合えたはずだった
あの日から少しずつ
きみと違う僕という呪いがふとっていく

きみの笑顔の奥の憂いを
見落としたこと、悔やみ尽くして

徒花あだばなと咲いて散っていくきみに
さよなら

今でも青が棲んでいる
今でも青は澄んでいる
どんな祈りも言葉も
近づけるのに、届かなかった
まるで、静かな恋のような
頬を伝った夏のような色のなか
きみを呪う言葉がずっと喉の奥につかえてる

「また会えるよね」って、声にならない声

無限に膨張する銀河の星の粒のように
指の隙間を零れた


オープニング映像の考察

冒頭、五条悟が眠っている。
「懐玉・玉折」は五条が過去を"夢"として見ている。思いを馳せてる。


最後、顔に手を近付ける動き(目隠しを取ろうとする動き)。
原作では虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇が五条を起こして夢から覚める。

この演出だけでも美しい。

暗い廊下を歩く夏油。
ここは冥冥と歌姫がいた洋館の廊下だと思われる。ループして抜け出せない廊下。

ニアミスする六眼と星漿体と薨星宮(天元)。

夏油と五条
七海と灰原
冥冥と歌姫
伏黒甚爾と孔時雨

ペア描写が良い。
五条と夏油、七海と灰原、冥冥と歌姫、伏黒甚爾とこん時雨しう

1分30秒に青い春がギュッと詰まっている。
これが五条の中でずっと棲んでいる澄んだ青。


歌詞の考察

夏油に向けた五条の感情、と解釈しました。

時系列の中では、
2006年  天内理子の護衛 → 伏黒甚爾の襲撃 → 五条覚醒
2007年  夏油傑 離別
五条覚醒から夏油の中では憂いがうまれ始めていたが、五条は(自分の術式と向き合っていて)それを見落としていて悔やみ尽くしている。

夏油が自分と違う方向へ進んでもなお五条の中では「置き忘れてきた永遠」であり「今でも青(春)は棲んでいて澄んでいる」。
何もかも分かち合えたと思っていた。
「静かな恋」は"根底に刻まれた好意、夏油を慕い想ってる"って意味かな。
新宿で再会したとき「また会えるよね」という呪いの言葉は吐けなかった。

途中のチャイムのメロディーは青春の代名詞でこの発送は憎いですね。

徒花あだばなと咲いて散っていくきみに
さよなら

ここは『呪術廻戦0』の最後、かな。

徒花とはーーーー
① 咲いても実を結ばない花。むだ花。転じて、みせかけだけで実(じつ)を伴わない物事、予測される結果を伴わないで終わることにたとえていう。
② 咲いてもすぐ散るはかない花。主として桜についていう。また、はかない恋のたとえ。
③ 季節はずれに咲く花。

コトバンクより

夏油の地に足が着かない理想「術師だけの世界を作る」。
五条から見れば「無理に決まってる」こと。
そんな無謀な理想を掲げて、実らず散っていく君。さよなら。

切ない〜〜〜〜。
でも感動しました。
天上天下唯我独尊デリカシーのない五条の中に綺麗なままの青があること。
過去形にせず「たった1人の親友だよ」と言うことも。
ちゃんと人の心はあった。小さい恵との回想も見たいなぁ。

作品の解像度上がりました。最高だ。
宿儺と夏油一派が目立っていた物々しい1期とは別物だなぁ。

がんばれ五条。(ジャンプ本誌)

「青のすみか」、イントロから好きです。
疾走感のある曲が好きなのですが、ど真ん中で切ない…好き。


エンディングテーマ、崎山蒼志さんの「燈」についても書いたので、よかったら見にきてください。




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