スピリチュアル体験

一時期、スピリチュアルというものにハマっていた。というか、私自体がそういう人間だった。ある時から、霊感のようなものに悩まされるようになったのだ。

きっかけは、スーパーのレジうちのバイトをしていた時だった。単純作業にだんだん飽きてきて、私はお客さんを見てその人に合う色をイメージするということをし始めた。

この人なら、黄色、この人なら赤と黒かな？この人は、緑色。

そういうことをしているとだんだんと体調が悪くなり始めて、バイトが続けられなくなった。そうして、人に会うといろんな色やイメージが湧いてきて吐き気をもよおすようになった。

ある時、霊感があるという占い師の元を訪ねると、「あなたは霊感がある」と言われた。「周波数を合わせるようにするといい。大丈夫あなたには特別悪いものはやってこない。」そういったことを言われた。

そんな体質になってから、不思議なものでそれまで会ったことがなかったのに、「私も霊感があるの！」「あの人もあるみたいだよ」というように、霊感がある人に会う機会が増えた。世の中には霊感があると言っている人が沢山いることを知った。

その後、いろいろなことがあり私は自分の霊感というものとおさらばした。

でも、たまにそういえば私は霊感があるのだなと思うことがある。

あれはあれで、レアな体験だった。もう2度としたくないのだけれど。