トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.16

第16話「オンラインレッスンを舐めたらあかん。」

第一話はこちら

ユウタ「でも、これからはオンラインレッスンの時代じゃないですかね。。全国に沢山のフォロワーがいた方がいいんじゃないですか?」

リョウ「話が進まんなー。ユウタくんよ、ホンマにやる気あるんか?」

ユウタ「ありますよ!今やオンラインで一気に何万人へサービスを届けてる人もいるんですよ!それだって立派な戦略じゃないですか!乗り遅れますよ!」

リョウ「アホゆうな!仮にそうやとしてもWEBで仕事取った事ないモンが、オンラインやったら仕事取れるってか?そんなことあるか!」

ユウタ「う、イヤ、だって現実とオンラインのレッスンは別物じゃないですか。。」

リョウ「そうや、全くの別もんや。確かにオンラインレッスンの可能性はデカいで。アーカイブにしとけばホンマに何万人にも見られるかもしれん。これはある意味トレーナー業界に訪れた革命なんや。自分のレッスンが作品になって未来永劫残るんやからな。今までになかった事や。」

ユウタ「で、でしょ!リョウさんもわかってるじゃないすか?!」

リョウ「だから言うて、君が今すぐ成功できるわけやない。今、オンラインレッスンで成功できるのんは、一部の大先生かインフルエンサーだけや。あとは頑張っても苦い思い出作るだけや。」

ユウタ「ええ、じゃなんでみんなやってるんですか?」

リョウ「みんなやっとるか?みんなとっくに諦めとるんと違う?」

ユウタ「そ、そう言えば最近あまり見ないかな。。」

リョウ「ええか、オンラインレッスンは確かに便利なモンや。使い方次第では君が言うように沢山の人にも見てもらえるやろ。可能性は無限大や。」

リョウ「せやけどな。まだ金にはならん。」

ユウタ「。。。」

リョウ「夢見るのんは良いけどな、ユウタくんが今やらんなん事はオンラインで人集める事やない。まずは地に足つけて仕事取れる実力つける事や。トレーナー半人前でオンラインだけ頑張っても長続きはできん。」

ユウタ「そんなモンですかね。。」

リョウ「そうや、オンラインレッスンは心配せんでもいつかもっと便利なモンができるわ。今、フィットネスジムが頑張って色々作っとるやろ。俺たちの代わりにデータとってくれとんねん。いつかええもんできるやろ。そん時に参入すれば良い。実力あったらごぼう抜きできるから心配すんなや。」

ユウタ「わかりました。じゃーそれまではSNSを活用しながら少しづつファンも増やして待てば良いすかね。」

リョウ「そうや、職人が目移りしとるとろくな事ないで。とりあえずは現実でお客様取ることに集中せー。話進めるで。」

つづく・第17話

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