ストレングス・ファインダーを受けて自分のストレングスをファインドしてみた
最近、たまたまstand.fmでこちらの回を拝聴しました。
そこで「皆がすなるストレングス・ファインダーといふものを、我もしてみむとてするなり」ということで、私もノリでストレングス・ファインダーを受講してみました。
今回は私の診断結果を晒しつつ、「社会人になってからのほうが自己分析って楽しいよね」という雰囲気をお伝えできればと思います。
前提 (私について)
私は10年ほどソフトウェアエンジニアとして働いており、キャリアの大半をベンチャーやスタートアップで過ごしています。そして今もベンチャー企業でリードエンジニアとして新規事業の立ち上げに従事しています。
エンジニアといっても特定領域でスペシャリティを発揮するタイプではなく、どちらかというとスモールチームでジェネラリスト的に「コード書く以外のことも含めて何でもやります」みたいな働き方の方がバリューが出せるタイプです。
ストレングス・ファインダー診断前に自分が思う特徴をざっくり挙げてみました。
自分が思う特徴
目的志向
目的や目標 (Why / What)に向かって行動するのが好き
Howまで他人に決められたり、制限されるのは苦手
熱しやすく冷めやすい
言語化するのが好き
難しい課題を解決するのが好き
チームで働くのが好き
マイクロマネジメントされるのが苦手
他人に弱みを見せるのが苦手
他人に頼るのが苦手
これらの答え合わせも含めて診断結果を見ていきます。
ストレングス・ファインダーとは
ストレングス・ファインダーでは177個の質問に回答するだけで、あらかじめ用意された34個の資質について1位から34位まで順位をつけて結果を出してくれます。どのような資質があるかはここでは割愛するのでググってみてください。ちなみに受講には6000円ぐらいかかります。
そして34の資質は実行力、影響力、人間関係構築力、戦略的思考力のいずれかのカテゴリーに属するらしいです。
実行力
物事を成し遂げるのに役立つ資質
影響力
主導権を握り、はっきりと意見を表明し、確実に他の人の耳を傾けさせるのに役立つ資質
人間関係構築力
チームを団結させる強力な人間関係を構築するのに役立つ資質
戦略的思考力
情報を取り入れ、分析し、より適切な判断を下すのに役立つ資質
診断結果
トップ10は以下でした。このうち特に上位5つの資質は手厚くレポーティングしてくれるので、今回はそれらをメインに見ていきたいと思います。
戦略性 (戦略的思考力)
最上志向 (影響力)
学習欲 (戦略的思考力)
内省 (戦略的思考力)
責任感 (実行力)
目標志向 (実行力)
達成欲 (実行力)
自我 (影響力)
アレンジ (実行力)
個別化 (人間関係構築力)
1. 戦略性 (戦略的思考力)
私はスタートアップなど圧倒的に人手が足りない中で成果を求められる機会が多かったため、目的を達成するために都度自分の役割を柔軟に変えられることが強みだと思っています。この資質は自己分析で挙げた目的志向に通ずるものがあり、しっくりきます。
確かに「目的達成のために解決すべき課題やその解決策を俯瞰的に捉え、一番レバレッジの効くポイントに自分の役割を置く」みたいなことを意識してやっていたりします。6位が目標志向 (実行力)だったので、これが私の言う目的志向に近いものかもしれません。
また私は最近、個人でも仕事でも言語化することをとても大切にしているのですが、レポートには以下のようなことが書かれていました。
例えば開発をするときはコードを書く前に自分の考えている設計を言語化し、目的に対して最善のアプローチを考えられているか思考を整理しながら進めることが多いです。そしてそれを他のメンバーに伝え、フィードバックをもらいながら、チーム全員で納得感を持って目的に向かって進めるよう努めます。
今まではなんとなくそのやり方が一番しっくり来る程度に思っていたのですが、今後は自分の強みだと捉え、言語化力をより一層磨いていきたいですね。
2. 最上志向 (影響力)
刃牙の範馬勇次郎が「競うな!持ち味をイカせッッ!!」と言ってますが、私もその通りだと思っています。弱みを磨いてもマイナスがゼロになる程度で、基本的に人は強みを使って初めて大きな成果を出せると考えています。
レポートには以下のような記述がありました。
例えば私は前述の通り、自分の強みはジェネラリスト的な働き方ができることだと考えています。逆にエンジニアとして特定の技術領域でスペシャリティを発揮することは苦手です。
そのような自己理解があるため、私は特定の技術領域でエンジニアとしてスペシャリティを発揮することが求められるような環境は意図的に避けています。それよりは「開発だけじゃなくてマネジメントもしてください」、「開発だけじゃなくて事業のことも考えてください」みたいなリクエストが飛んでくる環境を求めがちです。強みを活かして、より技のバラエティを増やすことに時間を割きたいのです。
この結果を踏まえ、弱みは自分が成果を出す邪魔をしないようモニタリングする程度に止め、とにかく強みを使って成果を出していきたいと改めて思いました。そして自分がマネジメントをする立場になった際もぜひメンバーの強みを活かしてもらえるよう尽力したいですね。
3. 学習欲 (戦略的思考力)
確かに学習すること自体は好きなのですが、「学習すること自体に意義を見出す」という表現はあまりしっくり来ませんでした。
戦略性の所でも述べたように私は目的志向が強めです。何か目的があればそれに向かって学ぶことは大好きなのですが、目的がよくわからない学校の勉強などは大嫌いでした。こちらの記事でも「目的を明確にしていかに効率よく学ぶか」みたいなことを書いていますし。
ただレポートの中で
と書かれており、それはその通りだと思いました。開発でハマった時などはいつも同僚に「自分が今、何について困っているか」を熱弁し、勝手に思考が整理されて自己解決するみたいなことがよくありました。インプットするだけでなく、アウトプットすることで学ぶという自分の特徴を示しているかもしれません。そういった経験は記憶にもよく残っています。
今後も先に学習の目的、ゴール (アウトプットするもの)を明確にした上で効率的に学習を楽しんでいきたいと思いました。
4. 内省 (戦略的思考力)
この記事自体も一種の内省みたいなものですし、いつも何かしら考えていることが多いです。思考を巡らせることが好きというのは当たっていると思います。また他人に頼るのが比較的苦手なので、何か問題を抱えている時もまず一人でじっくり考えることが多いです。その点からも内省が強く出ているのかもしれません。
レポートの中では以下のような記述がありました。
なぜ突然、教育者に任命されたのかはわかりませんが、これも既に何度か触れている目的志向につながる特徴かもしれません。目的が不明瞭な学習を自分はしたくないし、他人にもしてほしくありません。
今後も常に内省し「自分の頭で考える」こと、「自分の言葉で語る」ことを大切にしたいです。
5. 責任感 (実行力)
責任感は比較的強い方だとは思っていましたが、5位以内に入ったのは結構意外でした。
ただ個人的には「約束を守ること」、「言っていることとやっていることが整合していること」は常に大切にしています。「責任感がある = 言っていることとやっていることが整合している」という解釈ができるかもしれません。自分の発言と行動に矛盾があるというのは期待したレスポンスが返ってこないおかしなAPIみたいなものです。
今後も自分というAPIにバグがないよう精進していきたいと思います。
(おまけ) ワースト3
32位は調和性 (人間関係構築力)、33位は競争性 (影響力)、34位は社交性 (影響力)でした。割と納得感がありますw
まず調和性に関してですが、私は目的達成のためなら意見のコンフリクトも大歓迎なタイプなので、この資質が後半に来るのは納得感があります。
次に競争性ですが、私は昔から他人と競うことに興味がないタイプです。他人と自分を比較することを極端に嫌う傾向があり、過去の自分と今の自分の比較にしか興味がありません。当たっていますね。
最後に社交性です。私は知らない人と仲良くなることは比較的得意な方ですが、結構カロリーを使いますし、満足感はあまり得られていないです。これも正解。
まとめ
学生時代の就活ではバイト、学業、サークルなど狭い世界の中で無理矢理自分の強みや弱みを錬成している感覚があって、自己分析は苦手でした。社会に出て仕事経験を積んでからの自己分析は振り返り材料も多いし、結構面白かったです。
ストレングス・ファインダーも自己認識と大きな乖離のない結果が得られて、妙な安心感を得ることができました。
ストレングス・ファインダーなどのツールを使いつつ、ぜひ皆さんも大人の自己分析やってみてください。
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