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映画『こどもかいぎ』を見てきました

7月24日に、銀座にある「シネスイッチ銀座」で、映画「こどもかいぎ」を鑑賞してきました。

『こどもかいぎ」を知ったきっかけ

私は、普段からラジオを聞くのが好きで、時間があれば「radiko」のタイムフリーや「らじるらじる」の聴き逃しを利用して聞いています。
TBSラジオ「パンサー向井の#ふらっと」に7月13日に出演した監督の豪田トモ監督の話を聞いて、「面白いことをやってるな」と興味が持ったのが、ファーストコンタクトでした。同じ日の夕方にNHKラジオ第一で「ニュースのしゃべり場」にも出演されたのを映画の公式サイトで確認し、翌々日に聴き逃しで追っかけで確認しました。「ニュースのしゃべり場」では映画の実際に音声が使われており、「これは見なきゃ」と思った次第です。

妻を映画に誘う

『こどもかいぎ』に興味を持った私は、さっそく妻に映画に誘いました。普段から映画を一緒に見ることがほぼない私たち夫婦。前回一緒に見た映画は、笑福亭鶴瓶師匠を追ったドキュメント「バケモン」(公式サイト)を一緒に見に行ったくらい。
妻は、映画館が暗くなると眠くなるようで、興味が持てない映画には苦手なようです。
ちなみに我が家は、子供はいません。ただ、映画に出てくるような年代の子供たちと触れ合うことは、結構あったと思います。そんな過去がお互いにあったので、興味を持ってくれるかなと思った次第です。

上映当日

公式サイトに、実際に出演した子供たちが舞台挨拶をすると告知があり、運よく2枚ゲット。
当日は、映画に出演した子供たちとその家族、保育士さんやいろんな関係者が来場されていました。ロビーは人で溢れかえっていましたね。


映画の感想

都内のとある保育園に、2018年4月から翌19年3月まで1年間撮影した素材を基に映画は作られていました。「パンサー向井の#ふらっと」のインタビューで、「撮影したほとんど使わなかった」ということでしたので、ボツとなった部分を配信サービスなどで見てみたい気もしますが、プライバシー等様々な問題がありそうですね。
全体的に思ったのは、女の子はすごく精神的に成長しているようで、ところところびっくりするような発言があったりします。男の子は天真爛漫というか、集中力があまりないのか、男女の精神的な成長の差異を感じました。
自分の思っていることや伝えたいことを、言葉にして伝えるという行為は、男女の差というより、個人の成長の差かなと思ったりします。4月生まれの子と3月生まれでは1年の“差”がありますから、そういう部分でも考慮する必要があるのかなと思いました。
ある場面で、ある男の子が自分の思いを言葉で何とかして伝えようとするけど、うまく言葉に変換できなくて「えーっと」「あの」などの言葉が出てしまったり、うまく自分の思いを変換出来ないがために、ある女の子から「○○は話が長いから嫌だ」というようなことを言われてしまって、言われた男の子が「まだ話したいことがあったのに」と怒っている場面は、私自身ハッとする場面でした。発言者の言葉を遮って、自分の意見を言ったりすることが未だにやってしまいます。反省しないといけませんね。
こども会議は、ある議題に対し答えを追及する訳ではありませんでした。意見を出し合い、自由に話し合う過程を学び合っているように思えました。進行役の先生は、答えは絶対に出しませんでしたし、新たな疑問に対し積極的に子供に振って発言を求めているようでした。
答えを求めない究極の話し合いの場が、「ピーステーブル」という仕組みです。問題の当事者を1対1で、保育士も参加せず子供だけで問題の解決を促す仕組みには、驚きました。当事者同士、お互い言いたいことを全部出すのと、興奮状態の子供を落ち着かせる効果があるようです。映画の中では、お互いに言いたいことを言って、子供たちの中で解決したもののあれば、片方だけがすっきりして、もう一人の当事者はモヤモヤして終わることもありました。ですが、保育士はその部分に対して手を差し伸べていませんでした。問題がある当事者が出した答えを尊重し、そのプロセスから学んでほしいと思っていいるようです。

上映後、舞台挨拶

撮影から4年経過して、それぞれの子供・保育士・園長さんのポジションが変わっていて、男の子は自我が生まれ始めて、恥ずかしそうでしたね。女の子はもっと成長が早いというか、大人びていました。
小学校では「こども会議」はしていないということでした。この映画に出演がきっと将来良いことにつながってほしいですね。
夏休みの自由研究の素材でも面白いかもしれませんね。
※注意※
写真は、舞台挨拶の際に「SNSに出してもいいですよ」ということでしたので、掲載しました。マスクしているから誰がどの子かはわからないとおもいますし、私も名前を覚えておりませんので。


とってもいい映画を見ました。全国で順次公開されるようですので、公式サイトから確認してください。
公式サイトはこちら
最後に、多分出演した女の子が大きな声で
打ち上げに行こう!!
って。銀座で打ち上げするとしたらどこになるんでしょうかねサイゼリヤというわけにはいかないでしょうしね。

「論破で相手も屈させるのが正義」みたいな世の中ですが、その論破って本当に必要なんでしょうかね?いろいろと考えさせられる映画でした。


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