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辞職旅#8.旅が教えた事

年末辞職後、思い切って去った一人旅ローカル線限定の東日本&北海道フリーパスで 2012年1月4日~10日間の記録

1day:東京(上野)→古河→宇都宮→黒磯→郡山→福島→仙台→一ノ関→盛岡(カップル泊)<自宅最寄り駅含めて9回乗り換え>
2day:盛岡→八戸→青森→蟹田→木古内→函館→森→長万部→洞爺(地元に恵まれ閉めた宿で素泊まり)<8回乗り換え>
3day : 洞爺→東室蘭→苫小牧→登別→札幌(ネット喫茶店泊)<3回乗換え>
4day : 札幌→南小樽(ビジネスホテル泊)<1回乗り換え>

5day : 小樽→長万部→函館→木古内→青森→八戸→盛岡(カップル泊)<6回乗り換え>

旅の5日目

これからは東京への帰り道になるけど、

もう足も腰も重たい。

少しずつ一人旅の寂しさも感じる。

ローカル線の車窓の風光は

相変わらず真っ白の世界。

無数の町、駅を次々寄ってどんどん進む。

目の前の現在も

間もなく過去になり

もう戻れない。

人生の様に。

自分は何で今ここにいるか。

この道は正しいか。

聞いてみても答えるわけがない。

東京との距離が近くなるほど

これから広がる未知の道へ

漠然な不安がある。

まだまだなのか。

長万部で下車、お昼を簡単に済ませて

函館行きの次のローカル線まで少し余裕があったので近い海岸まで歩く。

周りには人がほぼいない。

誰も行ってない雪道に足跡を作って進む

足首の上まではまるので一歩がなかなか厳し

足首から伝わる零下の寒さが頭まで上がってくる。

そして、

目の前にはこんな絶景が待っていた。

寒いけど

温かい日差しは砂に光る。

押し寄せる波が去ると

砂には青空が映る。

「おい、心を広げろ!」

「見ろ、世の中はこんなに広いぜ!」

「人生はお前の考え以上、

この海より、

宇宙より深くて

幅広い。

未知の雪道の末は

こんなに美しい風景が待っていたぜ。

これからのお前の道も

厳しいかもしれんけど、

頑張れ!

歩け!

応援するぞ!」

......

そうだ。

この数か月どんどん

心も、気も、思考も

狭くなってしまった。

初心はいつの間にか

完全に消えてしまった。

突然の転職、

そして辞職

確かにピンチの状態。

だが、これで終わりじゃない。

ピンチは変えて言うと

新たなチャンス

死ぬほどの覚悟と

努力さえあれば。

諦めるな。

......

自分と真正面で

真心で向き合う

考える

話す

大自然と出会う。

この旅はこれだけで目的達成。

長万部を出て函館、木古内、青森、八戸、そして

旅の1日目泊まった盛岡へ戻り

同じカプセルホテルに泊まる。

ただ、一度寄っただけなのに
ホットする
ありがとう、盛岡。

体の燃料を全て使い

ぼろぼろだったが、

心だけは

スッキリした日。

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