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33. 知ってはいけない関係

元惑星には昔、
SEGAなどVideoゲーム・ルームへ出入りしてはいけない時代があった。

でも、今の時代みたいに
家にパソコンほぼなかった80年代
小学生として
Videoゲーム・ルームはファンタジック!
いわゆる新世界で違いなかった。

田舎だった僕らの町にもやっと
ゲーム・ルームが出来た。
学校授業の後、僕らはほぼ毎日
お互い内緒にして出勤(?)し、
機会に鋳貨を入れる瞬間の効果音は
僕らに中々のカタルシス(?)を与えた。
そして、夢中の世界へはまった。

僕はその中一つのアーケードゲームに
はまって猛練習し、
(かなりのお金がーー;)
やっと上手になった(ようだ。)
ある日ゲームのキャラクタが3回死んじゃって
残念な気分いっぱいで椅子から立ち上がったら

ケーム・ルームの社長おじさんが
「お前、凄いね!上手すぎてびっくりしたよ。」とほめた。

そう、彼も夢中になって僕のケームプレイ姿を後ろから見ていたようだ。

恥ずかしかったけど、気持ちよく笑みで帰った。
もちろん、両親には内緒…

そして、数日後。

バイクが好きだった
(好きというか当時は田舎だったので交通手段があまりなくバイクは必須だった)
まだ若かった父さんは町の仲間達と日帰りバイクツアーを行く事になり、僕も同行することになった。

7〜8台程度と覚えているが、
皆集合場所へ集まった瞬間
僕はびっくりした。

ツアーメンバーの中で
ゲーム・ルームの社長おじさんが…
(@_@;)の

おじさんと目が合った瞬間、
おじさんは記憶のもうろうの中で
どこかで見たこと様なという顔で
頭を振り向いて僕の顔をみていた。

良心の呵責(?)を感じたか自己保護か
僕は本能的におじさんの視線をわざと控えて
なるべく離れた。

後はお互いバタバタだったけど、
昼時間…来るべき事態が(?)

おじさんは未だに疑惑から自由(?)にならなかったみたい。
根気あるのかしつこいか分からないけど、

おじさんはきっと
父さんとお弁当を食べている僕に近づいて
「お前…もしかしたら…」
「いや、違います!」
僕はおじさんが何を話したいかもう分かるから途中で止めた」

「僕らどこかであった事ない?」
「初めてです!」
「そう?こんな変な気持ちは何だろう…」

おじさんは後も何度も僕を思い出そうとする「刑事コロンボ」の顔、
疑惑でなぞなぞの顔で僕の顔を振り向いた。

おじさんの視線を意識し、不自然な行動をする僕を気づいた父さんは
「君、どこか悪いかい?もし、お弁当が古かった?」
心配と言うか不思議な目で見ていた。

あの日以後僕は
町の唯一にある新世界
Videoゲーム・ルームを強制卒業(?)した。



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